徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

病気の治療

medical treatment

脳神経外科の病気:脳幹部グリオーマ・脊髄グリオーマ

脳橋部に発生する根治困難な脳幹部グリオーマ

脳幹部グリオーマbrainstem gliomaは、脳橋部に発生するものが大半でpontine gliomaといわれています。幼児に発生する頻度が高いのですが大人にもみられます。予後が悪く、MRI画像から診断されます。腫瘍の本体はびまん性星細胞腫、退形成性星細胞腫が多いですが、生検は部位的には困難なことが多く、判明したところで治療法に変わりはありません。

治療は放射線治療ですが、少し症状がよくなることがあってもあまり効くことはありません。また化学療法もしかりでテモゾロミドtemozolomideが効いたという報告もありません。治療後すぐ再発したら、生存期間はせいぜい長くて1年くらいかもしれない、難しい病気です。

脊髄グリオーマは孤立腫瘍の場合も

脊髄グルオーマは大脳と同時に論じるべきですが、場合に寄れば播種細胞の増殖としての孤立腫瘍の場合があることを念頭におかなければなりません。脊髄に発生する腫瘍で最も多いのは上衣腫、次いで星細胞腫です。脊髄組織を形成する細胞である神経膠細胞から発生します。星細胞腫は境界が不明瞭な場合が多く、手術中に境界がはっきりしない場合は、腫瘍の容積を減少させるか、生検のみの場合もあります。残存腫瘍に対しては、一般的に放射線照射と抗がん剤の化学療法を行います。

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