徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

病気の治療

medical treatment

小児科の病気:停留精巣(停留睾丸)

陰嚢内に精巣が降りてこない病気

胎児期には精巣は腎臓の近くにあり、胎齢が進むにつれて陰嚢へと下降していきます。この精巣の下降が途中でとまってしまったものを停留精巣と呼んでいます。陰嚢内に精巣を触れないときは停留精巣の可能性があります。

精巣は陰嚢の中にない場合、陰嚢の中にある場合に比べ体温で温められてしまい、そのような環境下では精子をつくる細胞が少しずつ機能を失い、数も減少していきます。また、精巣が捻転する可能性や、将来、精巣のがんが発生する危険性が高くなるともいわれています。そのため精巣を陰嚢内に固定する手術が必要になりますが、生後3カ月までは自然下降する可能性があり、現在は1歳前後で手術をする施設が多いようです。

普段、精巣が陰嚢内に触れない場合でもお風呂に入っているときに触れるような場合は、移動性精巣と呼ばれ、必ずしも手術は必要でありません。しかし、移動性精巣と停留精巣の区別は難しいことも多く、小児外科医や小児泌尿器科医に相談してください。

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