徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

病気の治療

medical treatment

小児科の病気:後天性心疾患

近年急増している川崎病

生まれたときは健康でも、小さいころに心臓病にかかることもあります。川崎病は幼いころに発熱や皮膚が赤くなる原因不明の疾患ですが、川崎病に罹ると、心臓全体に血液を送る冠動脈に瘤ができることがあります。その瘤に血栓ができて冠動脈が詰まり、心臓発作を起こすことがありますので、定期的な診察が必要になります。

川崎病の患者数は、近年急こう配で増加が加速しており、2014年には過去最高の1万5,979人を記録しています。また、罹患率も、0~4歳人口10万人あたり300人を超えています。少子化の影響で子どもの数は減少しているにもかかわらず、1990年代から絶対数としては増加し続けています。

川崎病が発見されて以来、40年間で24万人の人が罹患しました。冠動脈に瘤ができるのは、最近の報告では約2.8%です。患者1万人のうち30~40人に冠動脈疾患を起こす可能性の高い大きな巨大瘤ができています。そのような患者さんは血液が固まらないような薬を飲み続ける必要があります。狭窄に対しては、カテーテル治療や外科手術が行われる場合もあります。

不整脈を発症した場合も、治療する必要のないものから、ペースメーカなど小さな器械を身体に入れる治療を行う人もいます。心筋症を発症した場合も、薬による治療から、心臓移植が必要な場合まで、症状はさまざまです。

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