徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

離島・へき地医療

Remote island / Remote medical care

医療法人徳洲会皆野病院

皆野町は、埼玉県の西北、秩父郡の北東に位置し、東は長瀞町と東秩父村に、北は児玉町に、南は秩父市に、西は吉田町にそれぞれ接しています。面積は63.61km2で、その58%を林野が占め、周囲を500-1000m余りの山々に囲まれています。市街地は、町の中央を流れる荒川とその支流に沿って形成されています。 また、町の中心部を国道140号と秩父鉄道が走り、県道10路線とともに、秩父地域の交通の要所となっています。都心から80km圏域にあり、東京へは鉄道で約2時間です。 皆野町の歴史は非常に古く、古代人の集落や遺跡や古墳が、町内各地に点在しています。江戸時代中期、荒川右岸の地域は忍藩の支配下に入り、明治元年には岩鼻県、4年には群馬県と入間県に、6年には熊谷県に属し、9年に埼玉県の管轄となりました。

院長メッセージMessage from the hospital director

急性期から慢性期まで地域を支援

2000年に開院した当院は自然豊かな秩父谷にあります。旧石器時代後期の約1万6000年前の遺跡があるなど古くから人が住み、また和同開珎の銅採掘や秩父事件といった、さまざまな歴史が刻まれている場所でもあります。この土地に人々が今も、そして今後も安心して暮らすために、地域の医療を担うことが当院の使命です。

「秩父は一つ」のスローガンの下に、地域の医療機関が協力しあう気風があり、1964年には全国に先駆けて曜日別担当番制を開始しました。それが現在の2次救急医療の病院輪番制に至っており、当院を含めて3つの病院で輪番制を維持しています。基本的に救急車のたらい回しがないため、輪番日は人口10万人の地域の救急車を一手に担当することになり、当院は年間約1,000台の救急車を受け入れています。

当地域でも人口減少・高齢化率が進んでおり、独居や高齢者のみ世帯も少なくありません。一度入院して日常活動度が低下すると、入院前の自宅へ戻ることは困難なケースも多々あります。こうした場合の支援も当院の役目であり、療養病棟も運営しています。

電子カルテ・画像システムの導入により情報流通を促進してチーム医療を図り、また徳洲会グループと連携し、近隣の医療機関や自治体と協力して、地域の医療をできるだけ地域で維持してゆけるよう、役目を果たしてまいります。

看護責任者メッセージMessage from the hospital director

山頂の住民にも看護・介護を提供
看護責任者

当院が立地する皆野町は埼玉県の北西、秩父郡に位置しています。東京から約2時間、荒川清流のライン下りや札所34カ所観音霊場巡り、さらには"日本三大曳山祭"としてユネスコの世界無形文化遺産に登録された秩父夜祭など数多くのイベントが行われる地域でもあります。

2000年に開院した当院は、地域住民の「健康と生活を守る」ため急性期・慢性期・終末期・在宅医療などを実践しています。四方を山に囲まれているため、2次救急病院は当院を含め3施設、専門的治療が必要とされる場合は山越えの搬送となります。車で30分程度の山頂は初心者の登山コースにもなりますが、滑落者が多くドクターヘリを要するケースも少なくありません。しかし、そんな山頂の住民にも当院では訪問・通所の看護・介護サービスを提供しており、職員には頭が下がる思いです。

また、当院では一般病棟の看護師が手術を担当し、術前・術中・術後の一連の看護ケアを提供します。顔見知りの看護師が手術室に入ることは、患者様の不安の軽減につながっているようです。

人口減少、過疎化が進んでいますが、患者様から寄せられる「ここで看てもらって良かった」といった言葉を励みに、地域の方が住み慣れた場所で療養や生活の維持ができるように職員一同頑張っています。

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