医療法人 徳洲会笠利病院
笠利町は奄美大島の北部に位置し、空の玄関口奄美空港があります。歴史的には名瀬市よりも古く砂糖の輸出で栄えた由緒ある町です。奄美大島自体隆起珊瑚礁の島で砂浜が少なく、海岸線は珊瑚礁とリーフで囲まれています。
マリンスポーツは沖縄の方が有名になりましたが、基本的な自然環境は沖縄と奄美群島には大差なく人が少ない分、手つかずの自然が残されていて、アマミノクロウサギ、ルリカケス、ハブなど稀少生物が生存する貴重な自然環境です。年中温暖で雪や氷を見ることはなく、ハブもカエルも冬眠せず、毎年2月中旬までには緋寒桜が咲き春が訪れます。温暖な気候のせいか、人々は長寿で、気性ものんびりしていて、時間の流れは都会と違ってゆったりしています。
人口約5700人で地域の高齢化率は高く、介護保険を利用される方も年々増えています。
院長メッセージMessage from the hospital director
島民の医療への思いに応えたい
日頃は笠利病院にご援助、ご指導をいただきありがとうございます。当院は鹿児島より南へ約380km離れた奄美大島北部の地域密着型病院です。平成20年4月に院長として赴任した私は、長時間待たされても診察時にはねぎらいの言葉をくださる地域の患者さんの穏やかな性格に驚かされました。医療過疎を知る住民の方々だからこそではないでしょうか。
当院は、徳洲会グループ奄美ブロックの地域医療・福祉の一翼を担っています。医療療養型89床を有し、居宅、通所リハビリテーション、訪問看護、訪問介護等の在宅部門も充実しています。当院より一番近い病院へは車で40分ほどです。平成23年3月には奄美大島北部地域から要望があった透析センターを開設、透析通院が車で10分以内になり患者さん及びご家族の方に喜ばれています。外来にも力を入れており、専門性を生かしたペインクリニックや、多くの特別診療も「町内で受診できる」と喜びの声をいただいています。
このような医療・福祉のサービスの提供を継続できるのも医師をはじめ看護部・コメディカル等、グループ内外からのたくさんの応援のお陰と感謝しております。地域での役割を考えながら、島で暮らす方々の医療に対する思いに応えるため、職員が一丸となり日々邁進しております。地元奄美出身の職員も多く、地域の雇用創出にも微力ながら貢献できたと自負しております。
今後も地域密着型の医療を展開し、「生命だけは平等だ」の理念のもと、病院経営を実践していく所存です。
看護責任者メッセージMessage from the hospital director
職種の壁がなくアットホーム
笠利病院は、1998年に開院した笠利町唯一の病院です。医療療養型病院ですが、奄美大島の北に位置し、救急から慢性疾患のフォローアップや、介護部門も充実し地域に密着した医療を行っています。
外来や入院患者さんは高齢な方が多く、入院患者の平均年齢は86歳です。地域住民の特徴としては、明るく元気な方が多く、高齢になってもゲートボールやグランドゴルフに参加し仲間との交流を大事にされています。外
来の待合所も地域住民の社交の場となり、明るく元気な声や笑いが絶えません。
当院の看護部は、外来・透析・病棟・通所リハビリ・訪問看護・訪問介護があります。外来から、入院、在宅までフオローアップができるため、仕事も各部署間で応援体制を取り、お互いが思いやりをもって協力し仕事をしています。スタッフは地元出身者が多く、全体の87%を占めています。小規模な病院のため、職種の壁がなくアットホームな職場です。
高齢の患者さんや利用者が多いため、認知症のケアに力を入れています。オンデマンド学習で認知症について学び、ケアマニュアルを作成し、個々の症状に対応できるように看護、介護をしています。介護福祉士も16名いるため介護の力も発揮できます。朝のカンファレンスで意見交換し患者の問題に早期に対応できるように努力しています。
当院は、奄美空港からも近く便利な場所にあります。ぜひ見学に来てください。
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