徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(平成31年)2月18日 月曜日 徳洲新聞 NO.1172 四面

お皿の上の健康
冬野菜で体温まる一品
弱った胃や胸やけに効果

Recipe35 鯛のかぶら蒸し

2月は、冬野菜のひとつ、カブを使った身体の温まる一品として「鯛のかぶら蒸し」を紹介します。カブは炭水化物の消化を助ける酵素「ジアスターゼ」や、デンプンを分解する酵素「アミラーゼ」を豊富に含み、生で食べると、食べすぎなどで弱った胃や胸やけに効果があります。加えて体を温める効果があり、胃腸を温め、冷えによる腹痛を予防する食品として古くから珍重されていたそうです。また、今回使う菜の花は春の訪れを先取りするアブラナ科の一種で、非常に豊富な栄養を含みます。抗酸化作用のあるビタミンA、C、Eが多く、乾燥しやすい冬の時期に皮膚や粘膜の健康を保ち、抵抗力を強化します。野菜のなかではトップクラスの葉酸、ビオチン、鉄の含有量を誇り、貧血予防にも効果的です。

材料(1人分)

真鯛……… 1切れ(60g)
小カブ…… 100g(中1個)
卵白……… 15g(1/2個)
銀杏……… 2~3個
小海老…… 15~30g(1~2尾)
シメジ…… 10g
菜の花…… 20g
塩………… 少々
酒………… 少々
 
【銀あん(2~3人分)】
 
A   だし汁…… 200㎖
みりん…… 小さじ1
薄口醬油… 小さじ1/2
塩………… 0.5g
酒………… 小さじ1
 
片栗粉……… 適量
おろしワサビ… 適量

つくり方

Step.1 鯛に塩と酒を振り5分程度置く。カブは皮ごとすりおろして水気を切る。小海老は殻をむき軽く湯通ししておく。シメジは石づきを切って3~4本ごとの房に分ける。菜の花は水洗いし3cm程度に切る。銀杏は殻を割り、塩ゆでをする(薄皮も取り除く)。

Step.2 卵白に塩を少々入れ、しっかり泡立たせ、すりおろしたカブと混ぜ合わせる。

Step.3 鯛を器にのせ、5分程度蒸し器で蒸す。その後、Step.2のカブを鯛の上に適量のせ、他の食材を盛り付ける。

Step.4 盛り付けた器をそのまま7~8分程度蒸す。その間に、銀あんの材料Aを鍋に混ぜ合わせて煮立たせる。水に溶いた片栗粉を入れてとろみを付ける。

Step.5 蒸し上がった鯛に銀あんをかけてできあがり。好みでおろしワサビを添える。

1pointアドバイス

左から、吹田徳洲会病院(大阪府)栄養科の上田昇平・調理副主任(調理師)、高垣光志副主任(管理栄養士)、富崎元輝・調理主任(調理師) 左から、吹田徳洲会病院(大阪府)栄養科の上田昇平・調理副主任(調理師)、高垣光志副主任(管理栄養士)、富崎元輝・調理主任(調理師)

かぶら蒸しに使う魚は、この季節なら真鯛や金目鯛がお勧めです。鯛は蒸すことで鮮やかな赤色になり、筋肉質の食感は淡雪のようなすりおろしたカブと相性の良い魚です。鱈などの白身魚や鮭もよく合います。蒸し器がない場合は、電子レンジで代用できます(Step.3は500Wで2分、Step.4は同5分)。すりおろしたカブは水気を切りすぎないのがコツ。銀あんは柚子皮や生姜など風味のある食材を加えることで、さまざまにアレンジできます。

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