徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP 45th

病気の治療

medical treatment

肝臓・膵臓内科の病気:胆道感染症

胆道は、肝臓でつくられる胆汁の通り道である胆管と、胆汁を貯蔵する胆嚢から成り立ちます。胆道に細菌などが感染した状態を胆道感染と呼びますが、感染を起こしている中心部位により、胆嚢炎と胆管炎に分かれます。

早期の摘出手術が推奨される胆嚢炎

胆嚢は胆嚢管を介して胆管とつながっていますが、多くの場合、胆嚢管もしくは胆嚢頚部と呼ばれる胆嚢の入口に閉塞が起こることで、胆嚢に感染が生じます。具体的には胆石や胆嚢がんなどが原因となります。一般的な症状としては、右の上腹部からみぞおちのあたりの疼痛や、発熱などが挙げられます。

血液検査では白血球やCRPなどの炎症を反映する数値の上昇がみられ、腹部超音波検査、CTなどの画像検査では、胆嚢の腫大や胆嚢壁の肥厚などがみられます。症状、血液検査、画像検査などから重症度が判定されます。軽症では抗生剤などの薬剤治療で改善することもありますが、改善がない場合や重症度が高い場合などは、胆嚢内の膿を抜くドレナージ治療や、手術の必要があります。一般に72時間以内の早期であれば、全身状態が許せば胆嚢摘出術が推奨されています。

胆管炎では黄疸を発症

胆管内の胆汁の流れが何らかの原因で滞ることで、胆管内に感染を生じます。その原因の多くは結石または腫瘍による胆管の閉塞です。腫瘍に関しては、胆管内に直接できる胆管がん以外に、膵がんが胆管を圧迫して胆管炎を起こすこともあります。症状は、右の上腹部からみぞおちのあたりの疼痛や、発熱は胆嚢炎と同様ですが、胆管が閉塞するため高率に黄疸を発症します。

血液検査で白血球やCRPなどの炎症を反映する数値の上昇の他、ビリルビンなどの肝・胆道系酵素が上昇します。画像検査では腹部超音波やCTにて、胆管の拡張がみられることが多く、胆管内の結石や腫瘍を確認できる場合があります。

胆管炎に関しては手術治療の侵襲が大きいため、口から挿入する内視鏡を用いて治療をすることが一般的です。内視鏡を十二指腸にある胆管の出口まで挿入し、胆管に種々の器具を挿入することで検査・治療を行います。結石であれば除去を行いますが、大結石などですぐに排石できない場合や、腫瘍で内視鏡的な摘出が困難などの場合はチューブやステントと呼ばれる管を胆管内に挿入し、膿を抜くドレナージ治療を行います。これらの治療で落ち着いた段階で、腫瘍の手術などの根本的治療を考えます。

胆嚢炎、胆管炎ともに適切な治療がなされないと、全身に菌がまわる敗血症から多臓器不全に陥る可能性がありますので、早期の適切な治療が望ましいとされます。胆道感染症の予防については、上記のごとく原因となる胆道疾患があることが多いため、検診やドックで超音波検査を受けるなど、症状がない状態で病変をみつけて治療することが重要です。

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