徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP 45th

病気の治療

medical treatment

肝臓・膵臓内科の病気:C型肝炎・肝硬変

日本で最も多い肝臓疾患

C型肝炎・肝硬変はわが国で最も多い肝臓病です。この病気に対する予防方法が確立された現在でも、肝臓病の約60%がC型慢性肝炎・肝硬変です。 この病気は、C型肝炎ウイルスというウイルスが感染することによって発生します。感染ルート(感染源)は、C型肝炎ウイルスに感染した血液による輸血やウイルスで汚染された医療器材(注射針等)を使用することなどがほとんどです。しかし、医療器材の再使用禁止の徹底、輸血前の検査体制の確立によって、現在ではC型肝炎ウイルスに新たに感染することはほとんどなくなりました。 C型肝炎は感染症の一つですが、ほとんどの感染症が一過性で治癒するのに対して、恐ろしいことにC型肝炎ウイルスは一度感染すると約70%が治癒することなく一生涯にわたって体内に感染しつづけ、正常な肝臓をむしばみ、20~30年間かけて慢性肝炎、肝硬変へと悪化させ、また高率で肝臓がんを発生させます。もしC型肝炎ウイルスに感染した場合には、早期に治療を受け C型肝炎ウイルスを体内から排除しなければいけません。

症状はなく気づかない

輸血を受けた後に黄疸や肝機能障害が出現することがあり、これらの症状や検査異常で C型肝炎ウイルス感染が発見される場合があります。しかし、感染初期に症状が全く出ない場合のほうが多く感染に気づくことはないといっていいでしょう。また、「肝臓は沈黙の臓器」といわれるように極めて重篤な状態以外の肝機能障害では症状が出 ないため、肝機能障害があっても気づくことはほとんどありません。

肝機能障害から発見

多くの症状が出ない場合の感染を発見するにはどうしたらよいでしょうか? 特に感染初期の症状が出なかった方の多くが発見された経緯は、偶然の血液検査です。たまたま受診した医療機関や健康診断で受けた血液検査によって肝機能障害を発見され、その後の精密検査で診断されています。具体的にはまず、血液検査で AST、ALT 等で肝機能障害の有無を確認するとともに、HCV抗体を測定します。HCV抗体はC型肝炎ウイルスに感染すると生涯にわたって陽性となりますので、もしHCV抗体が陽性であった場合は C型肝炎・肝硬変の疑いありと診断され、そのうえでさらにC型肝炎ウイルスの遺伝子の有無(ウイルス量)を測定し診断します。

内服抗ウイルス剤の登場で“治る”病気へ

C型肝炎ウイルスを体内から排除し肝硬変や肝臓がんにならないようにする治療法は 2014 年秋まではインターフェロン(IFN)という注射を主体とした治療法のみでした。この治療法はさまざまな副作用を伴うつらい治療法で治療効果もあまり高くはありませんでした。 しかし、同年秋から内服薬による抗ウイルス剤(DAA)療法が導入されました。この薬剤は IFN 療法と異なり副作用がほとんどなく、最短で3カ月間内服するだけで 95%以上の方が治癒できます。数年前までは「不治の病」とも考えられていたC 型肝炎・肝硬変は、現在では「ほとんどが治る病気」になりました。

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