徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2020年(令和2年)7月13日 月曜日 徳洲新聞 NO.1244 三面

札幌南病院
オンライン化を促進 講習会受講管理システム運用

札幌南徳洲会病院は新型コロナウイルス禍でオンライン化を加速している。同院のホームページに職員専用ボタンを設け「講習会受講管理システム」を開設、院内研修をeラーニングで受講でき、研修の受講状況も確認できるようにした。地域の医療機関との会議もWEB会議システム「Zoom」を利用、密を避けながら顔の見える関係を築いている。

年1回の全体集会はe ラーニングで閲覧することも可能年1回の全体集会はe ラーニングで閲覧することも可能

同院では年に24回以上、職員向けの研修会を開催している。とくに医療安全や感染管理をテーマにした研修は、約150人いる職員全員が受講しなければならない。そのため毎回約50人が会場に集まり、残り100人は開催後3日に分けて開くビデオ補習に参加。院内研修を運営する総務課も多大な労力を要していた。

こうしたなか、新型コロナウイルス感染対策により、密を避けるために対面式での院内研修が開けなくなった。同院では、これを機に準備中だった「講習会受講管理システム」の開発を一気に進め、4月に本格的に運用を開始。院内で開いた講習会などを動画で記録し、eラーニングでも学べるようにした。

同システムでは、eラーニングで学べる講義を一覧表示し、「講義名」に対し「受講状況」や「任意・必須」を提示する。対面式の講義に参加したりeラーニングで学んだりして、受講済みとなった場合は「受講完了日」が示され、自己管理も可能だ。

同システムでeラーニングを受講できるのは院内研修だけではない。外部講師を招いた講演や院内のイベントなども同様で、対面式で開いた場合でもZoomを利用して開いた場合でも、その内容を動画で記録し、「講習会受講管理システム」で閲覧できるようにしている。

たとえば5月22日に小松嘉人・北海道大学病院腫瘍センター化学療法部・キャンサーボード部部長兼診療教授が、「最新のがん化学療法と緩和ケア」をテーマに、Zoomを利用してオンライン講演会を実施。「積極的がん治療を終えてから緩和ケアにバトンタッチするのではなく、診断が付いた時点から積極的治療と症状緩和や家族ケアを含む緩和ケアを同時進行で行っていくのが、これからのがん医療です」と提言し、最近の化学療法に関し解説した。

また29日には、同院の全体集会を開催した。会場では感染対策を講じたうえで25人が集まり、同時にオンラインでも24人が参加。前野宏総長、四十坊克也院長、ホームケアクリニック札幌の藤原葉子院長が、1年間を振り返り、これからのビジョンを説明した。

前野総長は①札幌南徳洲会グループ、②新型コロナウイルス感染対策、③今年度のテーマ「人間力」――について説明し、「新型コロナ禍で困難な状況ですが、ステイホームで自分自身を見つめ直す時間も増えていると思いますので、人間力を養うことにも力を注いでいただきたい」と締めくくった。

続いて四十防院長は主に新築移転について説明し、「われわれの大切にしている〝よりそう〟や〝ホスピスの心〟が実践しにくい状況ですが、そのなかでも皆のできることは何か、知恵を出し合っていきましょう」と呼びかけた。

Zoomは地域の医療機関との会議にも活用。21日に、新築移転時に開設する「地域緩和ケアセンター」の構想をテーマにWEB会議を実施した。同センターは、がんに関するあらゆる相談窓口、また教育機関として市民交流できる場として考えており、地域の医療機関と合同で運営する計画。今回は、この骨格づくりのためのキックオフとして開き、今後は定期的に開催する予定だ。

工藤昭子・看護部長は「院内研修を自分の都合の良い時間に受けられるようになり、職員の負担も軽減されました。また、地域の医療機関との会議も、当院とは10㎞以上離れたクリニックもあるので、WEB会議なら移動時間もなく効率がいいと思います」と納得の表情。「新型コロナ禍で大変な状況ではありますが、オンライン化が進んだのは、ひとつ良かったことだと思います」と満足げだ。

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