2019年(令和元年)11月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1210 三面
徳洲会グループ
ベトナムから介護職6人 技能実習生受け入れ
技能実習生(前列6人)と鈴木理事長(後列右から3人目)ら
徳洲会グループはベトナムから介護職の技能実習生6人を受け入れた。技能実習生の受け入れは今回が初。技能実習制度は国際貢献を目的とし、開発途上国などの外国人を日本で一定期間(最長5年間)受け入れ、OJT(現任訓練)を通じ技能を移転する制度。2017年11月に介護職が対象職種に追加された。
配属先は介護老人保健施設(老健)千葉徳洲苑、老健はさま徳洲苑(千葉県)、特別養護老人ホームかまくら愛の郷(神奈川県)、老健リハビリケア湘南かまくら(同)、老健吹田徳洲苑(大阪府)の5施設。
6人は8月に来日。全員大学を卒業した20代で、日本語能力試験のN3(日常的な場面で使われる日本語をある程度理解できる)合格者。同制度の枠組みに沿い千葉県内の研修施設で1カ月間の講習を修了。9月24日に徳洲会東京本部で、各老健の責任者が同席するなか、一般社団法人徳洲会(社徳)の鈴木隆夫理事長から訓辞を受けた。
鈴木理事長は「母国を離れて不安なこともたくさんあるでしょうが、利用者さんの思いに寄り添った介護を提供してください」と激励。実習生のファン・ティ・カン・リンさん(吹田徳洲苑)が「これから徳洲会の施設で実習させていただきます。一生懸命に頑張りますので、よろしくお願いします」と代表挨拶を行い、各々が自己紹介した。
はさま徳洲苑の辻みゆき事務長は、実習生入職から1カ月強が経過した11月初旬、「介護の仕事は初めてのため、まず通所リハビリテーション部門で入浴介助などに取り組んでもらい、11月1日から入所者さんへの介護業務を開始しました。笑顔で利用者さんに接し、とても真面目に一生懸命頑張っています」と奮闘ぶりを話す。
社徳国際部の佐藤昌則部長は「優秀な6人ですので期待しています。技能を身に付け将来、母国のために活躍していただきたい。ベトナム以外の国も視野に看護部、介護部会とも調整のうえで今後も受け入れを検討していく予定です」。