2019年(令和元年)11月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1210 四面
教えてドクター がんの痛みの治療
服部政治
中部徳洲会病院(沖縄県)
疼痛治療科 統括部長
Q「痛みがなかなか取れません」(78歳女性)
お答えします。
A
がんの痛みに対する治療法には、まず医療用麻薬や鎮痛薬の投与があります。また、ペインクリニックや当院にあるような疼痛(とうつう)治療科などで、神経ブロック療法、脊髄(せきずい)への鎮痛薬の直接投与など、より専門的な治療が受けられます。ほかにも放射線治療など、さまざまな方法があり、痛みが取れないからと、あきらめてはいけません。徳洲会グループでは必要に応じて専門家が全国に駆け付ける体制を築いています。
痛みは患者さんにしかわかりません。また、対処が早いほど、後々のコントロールがしやすくなるため、痛みがあれば主治医に積極的に訴え、専門家への受診を早めに相談することが大事です。