徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)11月5日 月曜日 徳洲新聞 NO.1158 四面

静岡病院
「口で食べる」支援
VE評価・分析セミナー

徳洲会グループ内外の参加者が研鑽
徳洲会グループ内外の参加者が研鑽

静岡徳洲会病院は9月15日から2日間、嚥下(えんげ)内視鏡(VE)評価・分析セミナーを開催した。長野県飯田市にある健和会病院の福村直毅リハビリセンター長を講師に招聘(しょうへい)。VEは嚥下機能を確認する検査だ。地域の歯科医師や内科医、看護師、歯科衛生士、言語聴覚士、介護福祉士など多職種が、徳洲会グループ内外から計113人参加した。

口から食事を摂る行為は、生命維持のみにとどまらず生きがいなどの要素ももっている。嚥下力(飲み込む力)が低下している高齢患者さんが、最期まで口から食べたいという思いを叶え、誤嚥(ごえん)することなく安全に食事を摂れるよう同セミナーを企画した。

初日は70症例ものVEの症例ビデオを供覧し福村センター長が解説。2日目は症例ビデオを用い参加者が嚥下機能を評価、福村センター長が補足説明し知見を深めた。このほか、咽喉(いんこう)にも個性があり、良い形の咽喉だと誤嚥を起こしにくいことや、口から食べることで胃腸の粘膜の萎縮を防ぎ免疫が向上、感染症の予防につながったり、唾液の分泌を促し口腔(こうくう)内の衛生維持に寄与したりすることなどを学んだ。

同セミナーを企画した小川千代子・看護師長は「食べ物のにおいや色、味、食感など、食事の楽しみが増えることで気持ちが明るくなり、笑顔が増えて免疫力がアップします。口から食べる幸せを守ることも医療者の役割と考え、さまざまな職種が連携し、口から食べることを支えていきたい」と話している。

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