徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)10月29日 月曜日 徳洲新聞 NO.1157 一面

庄内余目病院
創傷ケアに尽力
早期介入し重症化予防

患者さんの足を丹念に診察する富樫部長(左から2人目) 患者さんの足を丹念に診察する富樫部長(左から2人目)

「靴ができあがって、リハビリが終わったら、ご自宅に帰れますよ。もう少しですよ」

庄内余目病院(山形県)の富樫真二・形成外科部長兼創傷ケアセンター長は2階病棟の病室で患者さんに優しく話しかけた。毎週火曜日の午前中に行う創傷・褥瘡(じょくそう)回診のひとコマだ。回診メンバーは富樫弘美・皮膚・排泄(はいせつ)ケア認定看護師やリハビリテーションセンターの阿部幸司・副主任(理学療法士)、病棟看護師ら。

この患者さんは閉塞性動脈硬化症(ASO)により、下肢の血流が低下し足先が壊疽(えそ)(組織が腐る)。右足のすべての指と左足の人差し指、中指を切断した。同院では、こうした下肢病変(潰瘍・壊疽)に対し、カテーテルや外科手術による血行再建をはじめ植皮手術などの治療から、リハビリ、オーダーメイド靴の作製、再発予防のためのフットケアなどトータルに取り組んでいる。

足の傷はほぼ閉鎖したため、この日は皮膚保護材の軟膏を塗りガーゼで覆う処置を行った。約2時間半かけて28人を診療し、午後には回診を行った全患者さんを対象とするカンファレンスを行った。

「糖尿病患者さんや透析患者さんは、とくにASOが重症化しやすいため早期発見が重要です。当院では併設する透析センターでのスクリーニング(選別)検査を通じ早期介入する仕組みを構築しました。その成果が表れ、院内から足指や足の切断に至る重症患者さんは、ほとんど出なくなりました。一方で、当院の取り組みが評価され、地域の医療機関から対応に難渋した重症患者さんを紹介いただく機会が増えてきました」(富樫部長)

今後、地域への啓発活動などを通じ、在宅での褥瘡の発生予防・重症化予防にも貢献していきたい考えだ。

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