2018年(平成30年)10月29日 月曜日 徳洲新聞 NO.1157 四面
宮古島病院
人気の研修病院
初期研修医専攻医
やりがい大きく
島で貴重な経験を積む研修医ら(前列左から2人めが増成院長)
初期研修医や専攻医の研修先施設として人気の宮古島徳洲会病院(沖縄県)。10月には専攻医1人、初期研修医5人が同院で、また初期研修医1人が関連の徳洲会伊良部島診療所(無床)で約1カ月間研修を受けている(月曜日と金曜日のみ宮古島病院)。
期間中は指導医の下、外来や救急、病棟(主に内科、外科、整形外科)管理を行うほか、時には訪問診療も経験。
宮古島病院の増成秀樹院長は「当院には地域包括ケア病床や慢性期病棟もあり、急性期から在宅まで“医療の全体像”に触れることができます。島での生活も含め、都市部にはない非日常性が研修医らにとって魅力になっているのでしょう」と指摘し、医師としてのやりがいが大きく感じられる点も魅力に挙げる。
研修医らの指導方針については「あまり手を出しすぎない」ことを心がけているが、ほぼ毎日、講義や症例発表会など学びを得られる機会を設けている。
研修期間が終わりに近づくなか、研修医からは「地域柄、家族の思いが強いので、不安を軽減できるようなコミュニケーション力が高まったと思う」(吉田馨次朗・埼玉医科大学国際医療センター初期研修医)、「都市部では若い=頼りないと見られがちだが、ここでは喜んで信頼してくれる。それが嬉しかった」(柴田学・京都府立医科大学附属病院初期研修医)、「ほかの研修医がどういう教育を受けたのか、自分はどのくらいのレベルなのかを知りたいと、仲間が多い病院を選んだが、そうして良かった」(鍵谷悠・京都府立医科大学附属北部医療センター初期研修医)との声が聞かれ、それぞれが目を耀かせていた。