徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)10月29日 月曜日 徳洲新聞 NO.1157 一面

喜界病院
再生医療を受けた職員家族
鈴木・徳洲会理事長が激励

萌生さん(前列左)と鈴木理事長(その右)。後列は両親 萌生さん(前列左)と鈴木理事長(その右)。後列は両親

一般社団法人徳洲会の鈴木隆夫理事長は10月17日、喜界徳洲会病院(鹿児島県)を訪れ再生医療を受けた職員の家族を激励した。

患者さんは同院の保信吾・資材課係長と幸子・訪問看護師夫妻の息子である萌生さん。昨年3月4日に事故に遭い、自衛隊機で沖縄県内の病院に搬送、第5頚(けいつい)椎破裂骨折と診断され手術により一命をとりとめた。

4月12日に福岡県の総合せき損センターへ転院しリハビリテーションを続けていたが、両ひじ関節より先が少し可動できる程度で、それ以外は感覚、運動ともに完全に脱失している状態だった。そんな折、脂肪組織由来間葉系幹細胞を用いた再生医療を行えば回復の見込みがあると提案され、釧路孝仁会記念病院で治療を受けることになった。

治療・移送などに多大な費用が発生するため、喜界病院職員や徳洲会グループ職員が協力し募金した。萌生さんは5月25日に釧路孝仁会記念病院に転院し、7月6日、26日、8月24日に点滴注入による再生医療受けた後、8月29日に総合せき損センターに転院。今年3月23日に退院し、喜界病院でリハビリを継続、4月に地元の高校1年生として復学した。

現在、下半身は動かないが、腕は水平の高さまで上がるようになり、タブレットの操作ができるまでに回復。喜界病院の浦元智司院長は「ここまで回復するとは驚きました。本人も家族も前向きで、将来に希望をもっています」と喜ぶ。

鈴木理事長は面談で、生活の状況や将来の目標を聞き、「徳洲会では同じように再生医療を受けた職員が活躍しています。まだ若いし、これから何だってできるので、いろいろなことに挑戦してください」と激励。萌生さんは「高校を卒業したら専門学校か大学に進学したい」と元気に応えていた。

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