徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP 45th

病気の治療

medical treatment

膠原病・免疫の病気:リウマチ性多発筋痛症(PMR:polymyalgia rheumatic)

両肩や両側上腕の筋痛が続く疾患

壮年から高齢者に発症する両肩から上腕または大腿に持続的に発症する筋痛を主徴とする疾患です。多くが発熱を伴いますが無熱で経過することもあります。診断にあたってはまず感染症を否定することが重要で、その後に診断基準としてBird(バード)の診断基準(1979年)を用いられます。すなわち、上記7項目のうち3項目を満たすもの、もしくは1項目以上を満たし、臨床的あるいは病理的に側頭動脈炎を認めるものをリウマチ性多発筋痛症とみなすとする基準です(感度92%、特異度80%)。

  1. 両側の肩の痛み、またはこわばり感
  2. 発症2週間以内に症状が完成する
  3. 発症後初めての赤沈値が40 mm/h以上
  4. 1時間以上続く朝のこわばり
  5. 65歳以上発症
  6. 抑うつ症状もしくは体重減少
  7. 両側上腕の筋の圧痛

MRIが診断に有効で滑液包炎があればPMRが濃厚

患者の男女比は1:2から1:3で女性に多く、発症年齢のピークは70~80歳です。

血液検査ではCRP上昇、赤沈亢進が必発です。筋肉破壊でみられるCPKの上昇はありません。画像診断ではMRIが有用で、滑液包炎があればPMRを支持、筋炎があればPMRを否定します。生命予後は良好な疾患です。

治療は、ステロイド内服が第1選択です。処方期間が長期にわたることもありますので、経過中に起こりうる感染症の増悪(結核など)、糖尿病の誘発や悪化、骨粗鬆症進行に伴う圧迫骨折の誘発、白内障の増悪には注意が必要です。

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