徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)11月24日 月曜日 徳洲新聞 NO.1519 1面

徳洲会グループ
ベトナムで病院開設・運営サポート
FPTコーポレーションとMOUを締結

医療法人徳洲会(医徳)は11月13日、ベトナムを拠点とする大手IT・通信企業のFPTコーポレーションと病院の開設・運営支援などに関するMOU(覚書)を締結した。同社はIT・通信を核に、国内外で幅広い事業を展開しており、ベトナム国内では「ロンチャウ」というブランドで薬局チェーンも手がけている。コロナ禍をきっかけに「人の命と幸せを守ること」へのコミット(目標達成への責任感)を強め、同国内に高水準の病院開設を計画。同プロジェクトへの協力依頼があり、徳洲会は参画を決めた。徳洲会は各種支援業務を通じてベトナムの医療水準向上に貢献していく考えだ。

500床規模の総合病院プロジェクト

硬い握手をする東上理事長とチュオン会長 ベトナムの医療水準向上に、徳洲会とFPTの両者の考えが一致 「良い関係を築きながらベトナムの医療の充実・発展に貢献していきたい」と東上理事長

徳洲会グループは「いつでも、どこでも、誰でもが、最善の医療を受けられる社会」の実現を目指し、国内だけにとどまらず、アフリカやアジア諸国を中心に、透析センターや病院開設支援など国際医療協力を推進。ベトナムでの医療支援活動は初となる。

MOU調印式では東上震一理事長と、FPTコーポレーションのチュオン・ジャー・ビン取締役会長が署名を行った。

MOUに基づき、徳洲会グループはFPTコーポレーションに対し、病院施設建設に関するコンサルティングや、医師・看護師・医療スタッフ・管理職向けの研修支援、医療機器の選定・導入支援、職員の派遣による病院運営支援、医療に関する科学研究、知識普及、先進的治療技術の移転といったサポートを行っていく。

署名後の意見交換では、チュオン会長がFPTとして医療分野に本格的に進出する背景を説明。2020年から世界中で猛威を振るったコロナ禍に言及し、「ベトナムでも甚大な被害が発生しました。その際、当社はIT・通信技術を活用して、さまざまな支援活動に取り組みました。その時の経験から、『生活に必要不可欠なのは健康である』との考えを強め、IT・通信技術のみならず医療を通じて『人の命と幸せを守る』ことの必要性を感じました。現在、ロンチャウという調剤チェーンを運営し、医薬品の提供を通じて健康への援助活動を行っていますが、さらに、ベトナム国内に世界レベルの病院を開設したり医療者を育成したりし、貢献していきたいと考えています」と力を込めた。

これを受け、東上理事長は「ベトナムの有力企業であるFPTが、ITや通信事業から始まり、コロナ禍の際に、そうした技術を生かして人々を守るために寄与され、そこから医療にも進出するという話を聞き、得心しました。われわれが力をお貸しできるなら、喜んで協力したいと考えています」と共感を示し、プロジェクトへの協力を約束。

続けて、東上理事長は徳洲会グループの理念や創設者である徳田虎雄・名誉理事長を紹介。徳田・名誉理事長は幼少期に幼い弟が病に倒れ、適切に医療を受けられずに亡くしてしまった経験から医師を志し、“生命だけは平等だ”の徳洲会の理念が生まれたことを説明した。

「現実の世の中は、いまだ尊い生命すら平等ではありません。徳田先生は、医療を必要とする世界中の人々に医療を届けたいという目標を掲げ、その遺志を私たちが受け継ぎ、活動の根幹としています。今日のMOU締結を起点にして、FPTの皆さんと良い関係を築きながら、ベトナムの医療の充実・発展に貢献できればと考えています」と意欲を見せた。

ASEAN各国から患者さん 受け入れる国際病院を視野

第1号病院はベトナムの主要都市に開設し、循環器内科や心臓外科、内科、人間ドックセンター、リハビリテーション科、救急科、放射線科など有する500床規模の総合病院とする計画。

循環器疾患に対する予防・診断・治療・リハビリの一貫体制の構築や、人間ドック・健康診断を通じた早期発見と健康管理の推進、患者さん中心の医療の提供などを基本方針とする。

将来的には、ASEAN(東南アジア諸国連合)各国からの患者さんの受け入れを視野に入れた国際的な病院を目指し、AI(人工知能)など先進技術を積極的に導入するとともに、地域での医療ネットワークを形成し、持続可能な医療インフラを整備する構想を掲げている。緩和ケアも充実させ、患者さんと家族の安心を支える医療の提供を重視し、高齢者介護などの充実を図りながら、地域全体の福祉の向上にも貢献していきたい考えだ。

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