
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)11月24日 月曜日 徳洲新聞 NO.1519 1面
屋久島病院をサポートする福岡病院の臨床検査技師(前列左から3人目が蒲原技師長)
検査画像を見ながらアドバイスを送る福岡病院の臨床検査技師
インカムでコミュニケーションを取りながら、エコー検査を行う屋久島病院の臨床検査技師
福岡徳洲会病院は屋久島徳洲会病院(鹿児島県)のエコー(超音波)検査を遠隔でサポートする取り組みを開始した。電子カルテに組み入れたWEB会議システムで、屋久島病院の臨床検査技師が行う検査画像をリアルタイムで共有し、福岡病院の臨床検査技師が携帯電話でコミュニケーションを取り、アドバイスを送る。屋久島病院の臨床検査技師は、機器の探触子(プローブ)を患者さんの体に当て検査を行いながら、インカムで会話する。
同システム構築に尽力したのが福岡病院の蒲原健一・臨床検査科技師長。都市部に比べ、臨床検査技師のマンパワーや教育・相談環境が限られる離島・へき地病院の検査の質向上とスタッフの離職防止を狙い、2023年に臨床検査業務の遠隔サポートに着手した。
「エコー検査では、臨床検査技師が検査後に所見を記載しなければなりません。当然、医師の診断、患者さんの予後に影響します。同じ九州ブロックの屋久島病院を少しでもサポートしたいと、リモートで支援できる体制を目指しました」と蒲原技師長。
画質や通信速度など、さまざまな課題があったが、自院や屋久島病院のSE(システムエンジニア)らと協議するなど試行錯誤を繰り返しながら解決、今夏、正式に稼働した。「当部署の電話回線がふさがらないように、別の回線を新たに設けましたが、ほぼコストをかけずに実現できました」。
サポートを受けている屋久島病院の増成優佳・臨床検査技師は「迷ったり困ったりする時に相談できる環境は本当に心強く、安心できます」と強調。蒲原技師長は勉強会など他の活動でも同システムの利用を視野に入れている。