
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)11月24日 月曜日 徳洲新聞 NO.1519 2面

ADHD(注意欠如・多動症)は、年齢や知的発達のレベルから予想される範囲を超えた注意の障害(不注意や過集中)、衝動性、多動性といった特徴をもつ神経発達症の一種。ミスが多い、時間も忘れて集中する、思い付きで行動するなどが特徴的な症状で、国際診断基準(DSMやICD)に基づき診断する。症状は生まれもっての特性で、小児期に「何かほかの子と違う」と親が気付く場合もあるが、「社会に出て初めて気付くケース、社会人として生きづらさを感じつつ、ご自身も気付いていないケースもあります」と横浜日野病院の木村竹男・精神科医師。
原因は不明で、根治療法もないため、治療は困っている症状への対症療法や、周囲の環境調整が中心。職種や環境によってはADHDが問題にならないこともあり、治療のポイントは、「本人もしくは周囲が困っているかどうか」と木村医師。「ADHDの方は、知能は普通の人と同程度か高い方もおり、特別支援学級に入れるのは必ずしも良策とは言えません。薬で衝動性などをコントロールしつつ、親や学校がADHDの特性を知りサポートすれば、普通の方と変わらず学校生活を送ることも可能です」と理解を求める。精神科疾患は検査数値がはっきり出ることがほとんどなく、「診断に数カ月かかるのは普通です。初診時に簡単なチェックシートだけで診断し薬を出す医療機関ではなく、時間をかけて話を聞いてくれる医療機関を探してください」と呼びかけている。