徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2020年(令和2年)10月5日 月曜日 徳洲新聞 NO.1256 四面

国際的な医療機能評価JCI更新
葉山ハートセンター
オンラインサーベイは国内初

葉山ハートセンター(神奈川県)は国際的な医療機能評価であるJCI認証の更新審査に合格した。認証期間は3年間。同認証は主に医療の質や患者安全の観点から14カテゴリー、1100項目を超える審査項目を設定しており、高いハードルをクリアしないと取得できない。同院は2014年に同認証を初取得、今回で2回目の更新。徳洲会グループでは現在10病院が取得、新たに八尾徳洲会総合病院(大阪府)が認証取得を目指し、11月に本審査を受審する予定。

審査終了後に記念撮影。中央画面にはサーベイヤーが映る審査終了後に記念撮影。中央画面にはサーベイヤーが映る
サーベイヤーとオンラインでつながったパソコンを持ち一緒に各部署を回るサーベイヤーとオンラインでつながったパソコンを持ち一緒に各部署を回る

葉山ハートセンターでは9月7日から4日間、更新審査を受審した。通常は米国のJCI本部から医師、看護師、施設・管理担当の計3人のサーベイヤー(調査員)が同院を訪問して審査するが、今回は新型コロナウイルス禍により、サーベイヤーのうち1人が同院を訪れ、残り2人はオンラインで審査する形をとった。オンラインサーベイは国内初。

同院では3月から受審の準備を開始、週1回のペースで会議を開き、文書の見直しや必要なデータの収集などを行った。当初、6月に審査を予定していたが、コロナ禍でJCI本部は審査を休止、同院の審査も延期となった。5月26日に審査再開の連絡が届き、同院の審査日程も決定。6月3日にオンサイトとオンラインのハイブリッドでの審査をしたいと打診され、そのための準備も必要になった。

オンラインサーベイでは、サーベイヤー1人につきパソコンを1台用意、それをカートに載せて各部署を巡回し、同院の職員がサーベイヤーの指示に従ってカメラなどを操作する。これらの準備を終えた後、8月20日にオンラインサーベイのプレテストを実施。

そこでサーベイヤーから書類をカメラで写す際には固定していないと見にくいと指摘があり、カメラを固定するアームを購入、手術室やカテーテル室への電波の入りが悪かったため、ルーターをレンタルして院内にアクセスポイントを設置し、エリアの補強も行った。

JCI事務局を務めた福澤健士・臨床工学技士(CE)は「プレテスト後も予行演習は何度も行い、アクシデントが出るたびに対処法を考えました。また、当院ではオンライン医療講演を実施しており、Zoom(WEB会議システム)の操作に慣れていたことも幸いしました。事前準備を徹底したおかげで、本番ではサーベイヤーからの要求にもすぐ対処でき、技術的なトラブルはほとんどなかったと思います」。

審査当日は福澤CEに加え、JCI事務局の黒木裕介リハビリテーション科副主任(作業療法士)が、オンラインサーベイヤーのアテンドを担当。黒木副主任は「サーベイヤーからはカメラの操作に対し細かく指示がありました。パソコンのインカメラだけでなく、パソコンと同期したスマートフォンのカメラも使い、サーベイヤーの要望に応じて使い分けました」。

事務局を務めた福澤CE(左)と黒木副主任事務局を務めた福澤CE(左)と黒木副主任

更新審査の結果は合格。福澤CEも黒木副主任も「徳洲会グループの手厚いサポートのおかげです」と謝意を示すと同時に、福澤CEは「今後、グループ病院でJCI認証の審査がオンラインで行われる際には、アドバイスできたらと思います」と意気軒高だ。また、黒木副主任は「JCI認証のためではなく、日頃から医療の質や患者安全に対し、より高い意識をもてるようにしたいです」と抱負を語る。

田中江里院長は「事務局を担当した2人は、臨床を行いながらの対応で大変だったと思います」とねぎらいの言葉を送りつつ、「JCI認証では、世界基準と比べた当院の立ち位置がわかるので、足りないところを真摯(しんし)に受け止めていきたいです。サーベイヤーから『医療の質を維持・改善するのは大変なこと。トップとしての自覚をもち、職員を引っ張っていってほしい』とアドバイスいただきましたので、今後も努力していきます」と意気込みを見せている。

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