徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

直言

Chokugen

伊波 潔(いはきよし)中部徳洲会病院(沖縄県) 院長

直言 生命 いのち だけは平等だ~

伊波 潔(いはきよし)

中部徳洲会病院(沖縄県) 院長

2020年(令和2年)10月5日 月曜日 徳洲新聞 NO.1256

徳洲会伝統の“朝礼”継続しベクトル一致
新理事長迎え離島・へき地医療に一層注力
勇気をもって職員一丸COVID-19に立ち向かう

〝光陰矢の如し〟。2005年7月に院長を拝命してから15年になります。これまで、病院の新築移転やJCI(国際的な医療機能評価)への挑戦など、いろいろな経験をさせてもらいました。

私は、院長になってからつねに変化を追い求めてきましたが、逆に絶対に崩してはならないと考えているものがあります。それは、朝の「7時半会」、「朝礼」、「医局会」の3つで、職員のベクトルをひとつにするのが理由です。

一般的に、職員数が1000人を超えると、トップの考えていることを末端にまで伝えることは難しくなるようです。現在、当院の職員数は1053人で、ついに1000人を突破しました。ですから、なおさら朝礼を大事にしなければならないのです。

当院に新しく入職していただいた先生が、徳洲会をこう褒めてくださいました。「病院全体が患者中心、患者さんのために働いていることには驚いた」、「毎日、医局会があり、皆が同じ方向を向いている」と。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が蔓延する状況で、3密回避のため一時中止せざるを得ませんでしたが、現在も工夫しながら徳洲会の伝統である朝の「7時半会」、「朝礼」、「医局会」を継続しています。

都会の病院は離島・へき地の基幹病院として存在との教え

今年6月28日に安富祖久明・新理事長が誕生しました。このことは、沖縄ブロックの職員たちにとって大変名誉なことです。安富祖理事長には、離島・へき地の病院の存続こそが徳洲会の大きな使命であり、都会の病院は、離島・へき地の基幹病院として存在していると教えていただきました。

私自身は1994年、徳洲会入職後、与論徳洲会病院や沖永良部徳洲会病院への応援診療を行い、徳洲会の原点である離島応援の大切さを学び、2001年の宮古島徳洲会病院の開院の際には開院スタッフとして赴任しました。

14年8月、安富祖理事長から沖永良部病院の応援を依頼され、当院から外科の応援を開始し、16年4月には渡慶次賀博(とけしよしひろ)先生が院長として赴任、新築に尽力していただきました。19年4月からは玉榮剛(たまえつよし)先生に引き継いでいただいています。また、16年10月には、池原康一(やすかず)先生に石垣島徳洲会病院の院長として赴任していただいています。こう話すと、私が離島応援に積極的だと思われるかもしれませんが、人間は弱いものです。離島応援は徳洲会の使命であり、やらなければいけないとわかっていても、正直言って私は、これまで安富祖理事長が離島応援の話をもってくるたびに、一度で首を縦に振ったことはありませんでした。何度か頼まれて、しぶしぶ承諾したというのが、本当のところです。これからも、安富祖理事長を困らせるかもしれませんが、職員たちに助けられながら頑張りたいと思います。

沖縄県がCOVID-19の第1波に襲われた際、職員たちの努力により、当初からの目標である「院内感染を起こさないこと」は達成できました。しかし、厳格な基準を設けたため、救急搬送の患者さんを断ってしまうという事態が発生したことは、院長として、救急隊および地域の方々、そして職員たちにも申し訳ないことをしたと、反省しています。

9月にコロナ専用病棟を開棟 徳洲会病院からの応援に感謝

第2波の現在は、「院内感染を起こさない」ようにしながら「救急患者さんを決して断らない」方針で運営しています。新入院患者さん、とくに救急患者さんはCOVID-19の可能性もあるので、一定期間(原則として3日間)個室隔離としています。職員の感染や濃厚接触により、病棟の閉鎖も経験しましたが、幸い現在のところ院内感染は出ていません。

沖縄県全体では8月中旬に新規PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査陽性率が10%を超え、コロナ患者さんの病床利用率も100%超えになり、近隣の病院でもクラスター(集団感染)が発生しました。そこで、当院では6階東病棟(21床)をコロナ専用病床として増床申請し、9月1日に許可されました。病棟が開棟できたのは、鹿児島徳洲会病院の池田佳広院長からのアドバイスや、多くの徳洲会グループ病院(仙台病院、福岡病院、長崎北病院、鹿児島病院、大隅鹿屋病院、名瀬病院、瀬戸内病院、徳之島病院、北谷病院)からの看護師の応援のおかげです。どこの病院も厳しい運営状況のなか、本当にありがとうございます。

COVID-19は、もうしばらく続くと思われます。予防対策を万全にし、地域の方々の生命を守るため、職員一丸となり立ち向かっていきたいと思います。

皆で頑張りましょう。

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