徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2020年(令和2年)6月22日 月曜日 徳洲新聞 NO.1241 三面

看護師 定時退勤を推奨
南部病院 かえるプロジェクト

インパクトのあるポスターで職員にプロジェクトを周知インパクトのあるポスターで職員にプロジェクトを周知

南部徳洲会病院(沖縄県)は看護師のワーク・ライフ・バランス(WLB)推進の一環で、2015年度から「かえるプロジェクト」をスタート。5年目に突入し、着実に成果が出ている。

同プロジェクトは看護師の定時退勤を促す仕組み。同院看護部ではパートナーシップ・ナーシング・システム(ペアを組んで互いの特性を生かしながら相互に補完・協力し合う看護提供方式)を導入しており、毎日パートナーのひとりが「今日のかえるさん」になる。「今日のかえるさん」となった看護師は定時に帰ることが求められ、実現できるように本人が努力するのはもちろん、部署全体もサポートする。「仕事が残っても、他のスタッフに任せて、できるだけ定時で退勤するようにしています」(鵜飼悦子・看護部長)。

職場全体で実践する雰囲気づくりとして、「今日のかえるさん」をわかりやすく表示。該当者のユニフォームにカエルのイラストが描かれたワッペンを着けたり、各部署の管理者などが週間業務分担表やホワイトボードの該当者名にカエルのマークを付けたりして周知する。「かえるプロジェクト」のポスターを作成し院内に掲示するなど他職種にも啓発した。

午後4時の終礼後には“かえるコール”を実施。「今日のかえるさん」が定時退勤できるように看護師長や看護主任らが病棟をラウンドする徹底ぶりだ。

こうした取り組みが奏功し、直近のデータ(19年度)では日勤者の定時退勤率が13%から42%に上昇。有給取得率も44%から66%に改善した。プロジェクトの中心メンバーのひとりである金城明美・看護主任は「当院は15年度から沖縄県看護協会の“看護職のWLB推進事業”に参加。サポートを受けながら、院内に多職種を交えたWLB推進委員会を設置するなど、独自の取り組みを行ってきました。今後も看護職員が生き生きと働ける職場づくりに努めます」と意欲を見せる。

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