2020年(令和2年)6月22日 月曜日 徳洲新聞 NO.1241 三面
湘南鎌倉病院の職員食 選択でテイクアウトも
湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は職員の昼食を弁当スタイルでも提供することを開始した。新型コロナウイルスの感染予防が狙い。当初は1日50食だったが、現在は1日60食を用意。ほぼ毎日完売するなど好評だ。
「職員食堂では、従前から感染対策を施していますが、どうしてもお昼時は混み合うため、さらなる予防策としてテイクアウトでも提供することにしました」と伊藤典子・栄養管理センター主任(管理栄養士)。使用するディスポーザル(使い捨て)容器の選択など「現場の栄養士と調理師が頑張って実現してくれました」と振り返る。
弁当は原則、食堂で提供しているメニューと同一だが、みそ汁や麺類など汁物は、こぼれやすいため対応していない。その代わり、サラダや和え物など副菜を1品増やしたり、ゼリーなどデザートを追加したりしている。弁当の希望者には調理師が容器に料理を詰め2時間以内に消費する旨を伝えたうえで手渡す。取材当日、弁当を手にした職員は「密にならず、落ち着いて食べられるので助かります」と、笑顔で自部署に戻っていった。