徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2020年(令和2年)2月17日 月曜日 徳洲新聞 NO.1223 三面

活発に意見交換し研鑽
徳洲会病理部会 第6回学術集会を開く

徳洲会病理部会は岡山県内で第6回学術集会を開催した。全国のグループ病院から43人の医師や臨床検査技師などが参加。特別講演、シンポジウムに加え、一般演題5演題の発表があった。

“「活発な意見交換を」と青笹・最高顧問「活発な意見交換を」と青笹・最高顧問
“野口教授は最近のがん病理診断を特別講演野口教授は最近のがん病理診断を特別講演

会は昨年11月17日から2日間開催。初日、開会の挨拶で青笹克之・徳洲会病理部門最高顧問は、教育研究功労分野の功績により瑞宝中綬章を受章した大垣徳洲会病院(岐阜県)の森秀樹・病理診断科部長兼政策顧問を祝福。また参加者に向け「学術集会も6回目を迎えました。最新の知見を共有し、盛り上げていきましょう」と期待を寄せた。

特別講演では野口雅之・筑波大学医学医療系診断病理学教授(徳洲会東日本病理診断研究センター長)が「最近のがんの病理診断で注意する点」と題し講演。病理医は悪性腫瘍の病理診断を行うにあたり、国際分類であるWHO分類と日本固有の「がん取扱い規約」を基盤にする。講演ではWHO分類の改訂に関する課題、日本の規約との異同などを説明した。

シンポジウムでは廣川満良・隈病院病理診断科科長が「甲状腺細胞診の実際と報告様式」をテーマに講演。細胞診の診断精度の向上に向け、穿刺(せんし)法と塗抹(とまつ)法のポイントを解説。さらに2007年以降、甲状腺細胞診報告様式として利用されてきた「ベセスダシステム」が17年秋に改訂、診断カテゴリーは変わらず、悪性の危険度が再計算されたことなどにも言及した。

続いて樋口観世子・隈病院細胞検査士は「甲状腺細胞診の基本的な見方」、成田富里徳洲会病院(千葉県)の加藤拓・臨床検査技師が「甲状腺疾患の細胞像~パパニコロウ染色とギムザ染色~」、八尾徳洲会総合病院(大阪府)の岩﨑由恵・臨床検査技師が「徳洲会の甲状腺細胞診の現状」と題し講演、意見交換した。

シンポジウムで甲状腺細胞診を廣川科長らが討論シンポジウムで甲状腺細胞診を廣川科長らが討論

この後、同部会の総会に移行。まず、昨年1月26日に急逝した笹栗靖之・産業医科大学名誉教授(徳洲会九州・沖縄病理診断研究センター長)に哀悼の意を示し黙禱(もくとう)。その後、議題に入り、青笹・最高顧問が最近の主な出来事を紹介した。

病理に関する技師の資格はこれまで細胞検査士のみだったが、20年4月から認定病理検査技師が加わることになったと報告。また、病理センターを中心に病理部会の運営費の概要を説明。さらに青笹・最高顧問の調整により、細胞診に関する教科書が医歯薬出版から刊行されると明かした。

2日目は同部会の医師運営委員会と技師委員会が1年間の活動を報告。次いで一般演題として、湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)の島村幸一・臨床検査技師が「中枢神経原発悪性リンパ腫の一例」、宇治徳洲会病院(京都府)の江口光徳・臨床検査技師が「当院口腔(こうくう)細胞診の近年における動態と現状」、八尾病院の岡﨑健・臨床検査技師が「上皮結合を認めなかったALK肺がんの一例」、同院の室木魁人・臨床検査技師が「EGFR遺伝子変異陽性肺腺がんのLCNECへ形質転換が疑われた一例」、松原徳洲会病院(大阪府)の吉田昌史・初期臨床研修医が「膵臓(すいぞう)がん脳転移の病理学的検討」と題し、それぞれ発表した。

グループ病院から43人の医師や臨床検査技師らが参集グループ病院から43 人の医師や臨床検査技師らが参集

閉会の挨拶で、青笹・最高顧問は「質疑応答も活発で良い会だったと思います。意見を言うことで自分の考えが整理できるので、今後もこの集会を活用しスキルアップを目指してください」とエール。最後に東京西徳洲会病院の丹野正隆・病理科部長は「講演、発表していただいた先生方に感謝申し上げます。一般演題については今後、学会発表や論文の投稿などにつなげられると良いと思います」と展望した。

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