徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)10月7日 月曜日 徳洲新聞 NO.1205 一面

南部病院開設40周年 記念講演に300人超
放射線治療と乳がんテーマ

来場者に感謝を述べる赤崎院長 来場者に感謝を述べる赤崎院長

南部徳洲会病院は9月23日、40周年記念講演を開催した。地域の医療関係者や患者さんら300人超が来場。開院40周年の感謝を伝えるとともに最新の医療情報を共有、今後の地域貢献を約束した。

冒頭、赤崎満院長が「私たちは1979年に開院、徳洲会の“生命だけは平等だ”の理念の下、日々努力しています。ここまで来られたのも地域の方々のご支援のおかげだと、職員一同感謝しています」と謝辞を述べた。

この後、眞鍋良彦・放射線治療科医長が「放射線治療~トモセラピーとサイバーナイフが切り拓く未来」と題し講演した。「がんは食事療法したりするだけでは治りません」と誤った情報に対し注意喚起。放射線治療についても「正しく知る」ことが大切だと強調した。

術後乳がん、脳転移、前立腺がん、骨転移に対する放射線治療の有効性や展望など解説。最後に「がんが進行すると、希望の治療が“賞味期限”になり、受けられなくなる可能性があります。検診を受け早期発見に努めましょう」と呼びかけた。

「40歳を超えたら乳がん検診を」と明石教授 「40歳を超えたら乳がん検診を」と明石教授

続いて昭和大学病院の明石定子・乳腺外科教授が「乳癌診療最前線」をテーマに講演した。働き盛りに乳がんが増えているという統計を提示。運動、閉経後の肥満予防、禁煙など生活習慣を改善する重要性を説いた。

自己検診として「乳房に痛みにあれば専門医を受診すべきか」という問いかけに対し、会場の反応は半々。実際は乳がんに痛みはあまりなく、乳房のしこり、分泌液、変形などが発見の契機となると説明、40歳以降は検診を受けるべきと強調した。最後に、乳がん治療は体に負担のない治療に進化していると言及、「正しい情報をもとに、自分にとって最適な治療を選択しましょう」と締めくくった。

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