2019年(令和元年)7月15日 月曜日 徳洲新聞 NO.1193 一面
加藤・仙台病院医師
「山上の光賞」受賞
「地域の方々の健康維持に尽力」
トロフィーを手に喜びを語る加藤医師
仙台徳洲会病院の加藤邦夫・健診センター医師は「山上の光賞(公衆衛生部門)」を受賞、都内で行われた授賞式で、安倍晋三首相から賞状とトロフィーが贈られた。同賞は日本の広範な健康・医療・医学分野で素晴らしい活躍をし、より良い社会を築くことに貢献している80歳以上の方々を顕彰するプログラム。副賞として100万円が贈られ、加藤医師は全額を自院に寄付した。
授賞式で加藤医師(右)は安倍首相(右から2人目)らと記念撮影
加藤医師は1960年、医師不足に悩む岩手県の沢内病院(現・町立西和賀さわうち病院)に29歳で赴任。「生命尊重」を掲げる深澤晟雄村長(当時)とともに、沢内病院の再建と地域の健康を守る取り組みを15年間続け、「老人医療費無料化」と「乳児死亡率ゼロ」を全国で初めて成し遂げるなど成果を挙げた。
加藤医師は2005年に仙台病院に入職、健診センターで健康診断結果説明や保健指導など行っている。「88歳になっても職業活動に従事できることは喜びであり、このうえない生きがいです。こうした機会をいただいた仙台病院に感謝します。いくつになっても私の思いは変わらず、地域の方々の健康維持に尽力していきたいと思います」と受賞の喜びを語った。