徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)11月19日 月曜日 徳洲新聞 NO.1160 三面

「看護を語る会」開始
宇和島病院
人材育成や離職防止

車座になって思いをぶつけ合う 車座になって思いをぶつけ合う

宇和島徳洲会病院(愛媛県)は10月から月1回、「看護を語る会」を開始した。院内の看護師を対象にしたイベントで、人材育成や離職防止が狙い。年齢やキャリア、部署、性別など参加者の要件は問わない。発言も原則自由だが、唯一「否定的な意見を言わない」をルールとしている。

同10日に第1回を開き、約20人が参加。午後5時半、さまざまな病棟から集まった参加者は車座になって、司会進行役の下、主に高齢者のケアについて意見を交わした。とくに入浴や爪切りなどで議論が活発化。経験の少ない看護師が悩みを吐露し、中堅以上の看護師が成功体験を交えながらケアのポイントや重要性を説いた。「仕事と子育ての両立」にも話題が及び、すでに子育てを終えた看護師らがアドバイスを送る場面も見られた。

会は45分程度で終了。4月に入職した具志堅結看護師は「憧れの存在である先輩方にも、いろいろな経験を積んだからこそ今があることがわかり、とても励みになりました」と感激していた。

企画した川口加代子・看護部長は「最近は休憩中もスマートフォンばかり触って、看護について先輩看護師と後輩看護師が語り合う機会が少ない」と指摘。「後輩は疑似体験、先輩は振り返りができるため、語り合うことはとても大事」と強調する。都市部に比べ看護師が確保しづらい環境や、地元出身の看護師が多い地域性などから「他部署の看護師との交流を通じ良好な人間関係を築く」ことにも期待を寄せる。「回を重ね、今後もっと良くしていきたい」。

PAGE TOP

PAGE TOP