2018年(平成30年)11月19日 月曜日 徳洲新聞 NO.1160 一面
藤田・徳之島徳洲会病院院長
がん医療 都市部と同等に
「がん治療認定医」を更新
認定証を持つ藤田院長
徳之島徳洲会病院(鹿児島県)の藤田安彦院長は、日本がん治療認定医機構の「がん治療認定医」の認定を更新した。5年ごとの更新で初回認定は2008年、今回2度目の更新。藤田院長は同認定医の指導責任者や、肺がんCT(コンピュータ断層撮影)検診認定医師、検診マンモグラフィ読影認定医師などの資格ももっている。
がん治療認定医は、臨床腫瘍学の知識および実践を支える基本的な技術に習熟し、医療倫理に基づいたがん治療を実践できる医師を認定する制度。2018年4月1日時点で全国に1万5947人(歯科口腔(こうくう)外科除く)の認定医がいる。
同認定を受けるには、①初期診断から終末期医療まで標準的な医療の説明責任を果たせる、②外科治療、薬物療法、放射線療法など各専門領域の標準治療に関して、専門医などと連携し適正な医療の継続に協力できる――などが要件。がん治療の実績があることや学会発表、論文発表、同機構の教育セミナー修了などが申請資格だ。
藤田院長は「徳之島でも、がん患者さんは増加傾向です。徳洲会グループの標準レジメン(治療計画)に基づく化学療法などを通じ、離島でも都市部と同等の水準のがん医療の提供に努めていきたい」と話している。