徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)8月6日 月曜日 徳洲新聞 NO.1145 四面

ワークライフバランスの
推進活動が日看協で表彰
千葉&南部徳洲会病院

千葉徳洲会病院と南部徳洲会病院(沖縄県)は日本看護協会が主催する「第6回看護職のWLB(ワークライフバランス)推進カンゴサウルス賞」の表彰を受けた。同賞は看護職員が働きやすく、働き続けられる職場環境をつくるための取り組みを3年間実施した病院に対し、その功績を認めるもの。両院は授賞式で互いの成果を語り合い、親睦を深めた。

授賞式に参加した左から本堂・副看護部長、福井トシ子・日本看護協会会長、角原恵美・千葉病院医師診療支援事務主任、佐々木・看護部長、近藤里沙・千葉病院看護副主任、齋藤訓子・日本看護協会副会長、小西智恵・南部病院看護主任、徳山みゆき南部病院看護師長 授賞式に参加した左から本堂・副看護部長、福井トシ子・日本看護協会会長、角原恵美・千葉病院医師診療支援事務主任、佐々木・看護部長、近藤里沙・千葉病院看護副主任、齋藤訓子・日本看護協会副会長、小西智恵・南部病院看護主任、徳山みゆき南部病院看護師長

千葉病院では事前調査の結果から、看護師のもつ不満は病院全体にも通じるものであると考え、各部署長からなるWLB推進委員会を立ち上げた。これにより部署間の壁を取り払い、多職種連携を強化し仕事がスムーズに回るようにサポートできるようになった。

2016年9月に佐々木悦子・看護部長が入職してからは7:1看護体制の構築、看護師長の病棟ローテーションなどを実施。「当時は職員の経営意識の低さ、中間管理者のレベルに問題があり、改革に力を入れました」と振り返る。

中間管理者の育成は若手のスキルアップにも直結。目標や、やりがいが見えることで、若手のモチベーションが向上した。こうした3年間の取り組みにより、事前調査で低かった「看護職員を大切にする組織」などの項目で数値が大幅にアップした。

WLB推進活動を中心に進めてきた本堂稚子・副看護部長は「病院全体の問題として取り組んできたのが良かったと思います」と強調。佐々木・看護部長は「一人ひとりがワンランク上の看護師を目指すことを目標に、同活動を継続していきます」と意気込みを見せる。

南部病院では「楽しくやりがいをもち、働き続けられる職場風土の構築」を目標に、各病棟からワーキングメンバーを選出。業務終了時間に院内ラウンドを行ったり、啓発ポスターを作成し、残業しないで帰る、働き方を変えるなど「かえる運動」を実施したりした。

また、看護業務のうち煩雑になりがちな入院の受け入れ業務に対し「入院サポートチーム」を新設。患者さんの入院までの待ち時間を約1時間減少することにもつながった。さらに、若手のキャリア開発をサポートするため、指導者の「目標管理」研修に面接のロールプレイなど取り入れ、スキルアップを図った。

看護部の離職率は取り組み前の19.7%から9.4%に減少。鵜飼悦子・看護部長は「より質の高い安全な患者サービスを提供するためには、人材の育成とともに、やりがいをもって仕事ができる環境が必要です。WLB推進は組織にとって大きな経営戦略となり、生産性や業績の向上を高めていくと思います。今後も病院全体で働き方改革を推進していきます」と意欲的だ。

PAGE TOP

PAGE TOP