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Tokushukai medical group newspaper digest

2016年(平成28年)5月2日 月曜日 徳洲新聞 NO.1029 三面

緩和ケアで研修会
湘南鎌倉総合病院が開催

湘南鎌倉病院内外から多数のがん診療関係者が参加 湘南鎌倉病院内外から多数のがん診療関係者が参加

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は緩和ケア研修会を開催した。総合内科、血液内科、呼吸器科、精神科、消化器内科、皮膚科、産婦人科、放射線腫瘍科、外科、緩和ケア科の医師や薬剤師、看護師、看護助手など多岐にわたる医療従事者が徳洲会内外から多数参加した。主催責任者を務めたのは同院オンコロジーセンター長の下山ライ外科部長。がん診療に携わる医師、緩和ケア認定看護師、がん薬物療法認定薬剤師、認定心理士などが講師を務めた。

神奈川県がん診療連携指定病院の指定を受けている同院は、2013年から年2回の頻度で同研修会を開催。日本緩和医療学会が作成した「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会」の教育プログラムに基づき実施しており、同プログラムは緩和ケア研修会の開催指針を定めた厚生労働省通知に準拠した内容となっている。16年度からは同指針に準拠した緩和ケア研修会を修了していることが、がん治療認定医(日本がん治療認定医機構)の申請資格に必須要件として加わった。

研修会は2日間にわたり、講義、ワークショップ、ロールプレイを実施。ロールプレイでは病名告知を受ける場面を想定し、参加者全員が医師、患者、家族のすべての役を演じた。受講した同院の小川真沙里・初期研修医は「最も印象に残ったのは、ロールプレイで自分が患者役になった時のこと。ロールプレイにもかかわらず、がんと宣告されたときには頭が真っ白になりました」と振り返る。

言葉を継いで「実際に宣告を受ける患者さんのショックは計り知れない。それならば告知の時から心のケアも十分に行うのが大事だということなどを知ることができました」。その他の医師も「がん患者さんに接するうえで医療者が困難に感じることは、どこの施設でも一緒だと実感しました。学んだことを自分の臨床で還元していきたい」と意気込みを見せていた。

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