ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2016年(平成28年)5月2日 月曜日 徳洲新聞 NO.1029 四面
前回の拮抗体操に続き認知症予防に効果がある体操を、介護老人保健施設松原徳洲苑(大阪府)の奥村美知子リハビリテーション科主任(作業療法士)が紹介します。今回はcognicise(コグニサイズ)という国立研究開発法人国立長寿医療研究センターが開発した体操です。コグニサイズはcognition(コグニション)(認知)とexercise(エクササイズ)(運動)を合わせた造語で、身体を動かすと同時に脳の活動を活発にすることを目的とした体操です。これにより認知機能の維持を図り、認知症の発症を予防するというものです。
奥村美知子・介護老人保健施設松原徳洲苑リハビリテーション科主任(作業療法士)
コグニサイズⅠ:昇降運動
①「いーち」と数えながら昇降台に片足ずつ両足を乗せる
②「にーい」と数えながら両足を昇降台から降ろす。
③「さーん」とは言わずに両足を昇降台に乗せ両手をたたく(3の倍数のときには声に出さず両手をたたく動作をする)
④「よーん」と数えながら両足を降ろす。このあとも数字を増やしながら①~④の動作を繰り返し、3の倍数の時には声に出さず両手をたたく。慣れてきたら、手をたたく倍数を変えたり、数える際に100から任意の数を引き算しながら数えたりするようにして 難易度を調整
コグニサイズⅡ:サイドステップ
①両足をそろえて立ち、「いち」で右足を開く
②「に」で右足を戻し両足をそろえる
③「さん」のタイミングで左足を開くが、コグニサイズⅠのように3の倍数の時には声に出さず両手をたたく。このあと「よん」で左足を戻し、同じ動作を繰り返す。慣れてきたら同様に手をたたく倍数を変えるなど難易度を調整
コグニサイズⅢ:ウォーキング
①しりとりやかけ算、引き算などを行いながらウォーキングを行う