徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2016年(平成28年)5月2日 月曜日 徳洲新聞 NO.1029 四面

教えてドクター

「胃もたれがひどい」

Q 「正月以来、胃もたれを市販薬でごまかしていますが、効き目がありません」(62歳・男性)

お答えします

樋口裕介・福岡徳洲会病院消化器内科医長。日本消化器病学会消化器病専門医 樋口裕介・福岡徳洲会病院消化器内科医長。日本消化器病学会消化器病専門医

A 胃の働きには、食べものを一時的に貯留する弛緩(しかん)機能、胃酸による消化機能、腸へ排出していく蠕動(ぜんどう)運動があります。いずれかの働きが低下すると、「胃もたれ」として症状を自覚します。

改善しない場合、まず胃やその他の内臓に病気ができていないか器質的疾患がないことの確認が必要です。具体的には、胃カメラや腹部エコー、CT(コンピュータ断層撮影)検査で、胃潰瘍や胃がんだけではなく、ピロリ菌感染による慢性胃炎や肝臓、胆嚢(たんのう)、膵臓(すいぞう)の病気がないか確認します。

器質的疾患がない場合、機能性ディスペプシアと呼ばれる病気も考えられます。低下している働きに応じて有効な薬剤がありますが、まずは病院を受診し、確認しましょう。

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