2020年(令和2年)4月27日 月曜日 徳洲新聞 NO.1233 四面
離島へき地
応援によりウイルスを持ち込まないよう尽力
徳洲会グループは離島・へき地病院をサポートするため、都市部病院の多職種が応援スタッフとして現地に入っている。新型コロナウイルスの感染拡大により、徳洲会感染管理部会は応援業務に関する指針を発信、応援の出し手と受け手の双方の病院や関連部会で、その必要性を十分に協議したうえで決定する方針を明示した。
奄美大島に位置する名瀬徳洲会病院(鹿児島県)の松浦甲彰院長は「応援いただいている本土の病院から、院内の感染対策で手いっぱいになり医師を出すことができないと相談されたこともあります。今後は応援が途絶えることも想定し、対策を立てる必要があります」と険しい表情。
徳之島徳洲会病院(同)の藤田安彦院長は「徳洲会外の病院ですが、院内感染を起こしたため、話し合いの結果、しばらく派遣はやめようという結論になったケースもあります。応援いただいている病院側も、島にウイルスを持ち込まないようにと、最善策を考えてくださっています」と明かす。
応援体制は、これまでどおりというわけにはいかず、受け手の病院では、特別診療を休診するなど診療体制を変更したり、定期処方を別の診療科の医師が対応したりしている。今後も、とくに流行地域にある病院との人材交流には、検討に検討を重ね、万全を期す構えだ。