2019年(令和元年)9月23日 月曜日 徳洲新聞 NO.1203 三面
速報 千葉県を襲った台風15号
徳洲会病院とTMATが連携し患者さん多数搬送
中沢病院から患者さんを搬送する徳洲会職員
9月8日夜から翌朝にかけて首都圏を直撃した台風15号の影響で、千葉県内では大規模な停電が起こった。徳洲会グループ施設では被害は一時的なものだったが、県内の多くの医療施設が機能を停止、入院患者さんの搬送を余儀なくされた。
このうちのひとつ千葉県富里市にある中沢病院から、徳洲会本部およびNPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)に対し搬送支援の要請が入った。10日に千葉県にある徳洲会4病院が協力し41人、11日に千葉県、神奈川県、東京都にある徳洲会9病院が協力し、近隣の医療施設に69人を搬送。このうち成田富里徳洲会病院は50人以上の患者さんを受け入れた。
また14日には、南房総エリアの救急医療体制の飽和状態を解消するため、TMATは館山病院と協議し、急性期病院である安房地域医療センターの入院患者さん受け入れを決定。さらに徳洲会本部に支援を要請し、同日中に看護師のサポートも手配した。
同日、TMAT隊員と館山病院職員が協力し、4人を同院に搬送した。
16時に安房地域災害医療対策会議に出席し、同院の竹内信一院長は「20人程度は受け入れ可能」と最大限の協力を約束。さらに15日に4人、17日に2人、18日に2人を同院に搬送した。
また15日には、徳洲会グループから応援に入った看護師7人が同院で勤務を開始した。館山病院の職員は自身が被災したうえ、連日の緊急対応で疲弊していたが、応援により休みが取れるようになった。引き続き徳洲会とTMATは支援を継続している。