徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)5月27日 月曜日 徳洲新聞 NO.1186 三面

徳洲会グループ
標準クリニカルパス
適用率の向上目指す

コアミーティングで今年度活動計画の論点整理 コアミーティングで今年度活動計画の論点整理

徳洲会グループは医療の質向上を図るため、TQM(Tokushukai/Total Quality Management=徳洲会グループ医療の質管理)プロジェクトを推進、その一環として標準クリニカルパスプロジェクトに取り組んでいる。クリニカルパスは標準化した診療計画をいう。その積極的な活用を進め、グループ標準パスの作成と運用、バリアンス(標準からの逸脱)の分析を通じた継続的な改善を、多くのグループ病院が参加して行っていくのが同プロジェクトの目的だ。

これまでに腹腔鏡(ふくくうきょう)下胆嚢(たんのう)摘出術、鼠径ヘルニア根治術、胃ESD(内視鏡的粘膜下層剝離術)、CAG(冠動脈造影検査)を対象とした4種類の標準パスを作成。2018年から5病院をパイロット施設として運用を開始している。さらに現在、導入希望施設(14病院)への導入・配信作業を進めている。

4月23日にはコアミーティングを大阪で開催。岸和田病院の新田康晴・内科医師、福岡病院品質管理部門QIセンターの西平健太係長、湘南藤沢病院の田畑梨紗・看護副主任、徳洲会インフォメーションシステム開発部の赤松直樹副主任が集まって今年度活動計画の論点整理を行い、5月10日にはパイロット施設のメンバーを中心とする全体会議をWEB会議で実施した。

今年度は①希望施設への導入・配信を完了、②前年度のグループ全体のデータから次期作成パスを3種類(白内障、尿路感染症、大腿骨骨折)選定、③パス適用率の向上(目標は日本クリニカルパス学会の18年法人会員平均41.6%)、④患者アウトカム(結果)未評価率の低減、⑤各病院が作成・運用するパスの共有化、⑥教育ツールの作成、⑦パイロット5病院のパス大会開催情報の共有、⑧運用している4種類の標準パスのアウトカム指標の選択――に取り組む方針だ。

コアメンバーは「クリにカルパス導入に少しでも興味のある施設は、プロジェクトチームにお声がけください。説明に伺うだけでも可能です」と話している。

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