2019年(平成31年)4月22日 月曜日 徳洲新聞 NO.1181 二面
共愛会病院
ソフト食が好評
調理師提案 摂食率1割アップ
提供しているソフト食の一例(ダイコンの卵あんかけ、カリフラワーのオーロラソースがけ、白桃の缶詰など)
共愛会病院(北海道)が昨年10月から実施しているソフト食が、患者さんに人気だ。開始前後を比較したところ、摂食率が1割アップしたという。
ソフト食は、食材をミキサーにかけ凝固剤で固めた食形態。
同院は従来、刻み食(5㎜~1㎝程度に細かく刻んだ食事)を提供していた。しかし、「患者さんは絶対に喜ぶ」と調理師が提案。既製品ではなく手づくりのソフト食提供に向け試行錯誤を重ねた。
オレンジのミキサー食(左)と刻み食
人気の理由は、味はもちろんのこと常食のような「見た目」。カボチャの煮物であれば、皮と実を分けて煮た後、凝固剤を入れ成形し冷やす。焼き魚であれば、最後に焼き目を付ける。うどんも麺はもちろん、ネギやホウレンソウなどトッピングも欠かさない。小野正史・栄養科主任(調理師)は「正直、手間は以前の3倍かかりますが、患者さんの喜ぶ顔が見たい一心で取り組んでいます」。
NST(栄養サポートチーム)メンバーも調理スタッフに謝意を示している。「刻み食は、とろみを付けなければなりませんし、誤嚥(ごえん)性肺炎を起こしかねません。最近は、刻み食を提供しない施設が増えつつあります」(児島竜・外科医長)。現在、該当する患者さんには3食ともソフト食を提供。全食数の15%に当たる。