徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)10月8日 月曜日 徳洲新聞 NO.1154 二面

モーニングレクチャー
終末期の対応や震えなどを学ぶ

徳洲会医療経営戦略セミナー2日目の早朝、病院長など幹部らが参加するモーニングレクチャーを開催した。外科系が多い院長らが内科系の知識を共有するのが目的。今回で9回目。

「ACPは時間と手間はかかりますが大切」と四十坊院長 「ACPは時間と手間はかかりますが大切」と四十坊院長

札幌南徳洲会病院の四十坊克也院長は「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)について」と題し講演。ACPとは将来の意思決定能力の低下に備え、今後の治療・ケア・療養に関する意向や代理決定者などについて、患者さん・家族・医療者があらかじめ話し合うプロセスを言う。四十坊院長は「単なる相談や書類作成では終末期の患者さんの意向を尊重できません。関係者がプロセスを大事にして、患者さんの意向を包括的に話し合うことが大切です」と説明した。

ACPを行うと、より患者さんの意向を尊重したケアが実践でき、患者さんと家族の満足度が向上、遺族の不安や抑うつも減り、さらに病院死の減少にも寄与すると強調。ただし、ACPを行うタイミングは早すぎても遅すぎてもいけないとし、「患者さんは早すぎるACPを望んでいません。症状の悪化、身体機能の低下があった時や治療の変わり目などがタイミングです。複数に分けて、適切な時期に適切な話題を取り上げましょう」と結んだ。10月20日には札幌市で同院主催の第2回徳洲会緩和ケアセミナーを開催する予定。

震えについて動画を用い解説する宮本副院長 震えについて動画を用い解説する宮本副院長

千葉西総合病院の宮本憲一・副院長兼内科部長は「ふるえやけいれん」をテーマに講演。まずは、てんかんのポイントとして①慢性の病態、②通常は発作がほぼ唯一の主症状、③発作は反復性、④その発生機序が大脳ニューロン由来の過剰な活動――であることを挙げた。検査についても言及し、とくにプロラクチン(脳下垂体前葉から分泌されるホルモン)値の有用性を強調。さらに、てんかんがある場合の運転免許の扱い、生命予後や遺伝などについて説明した。

続いてパーキンソン病(PD)と振戦について解説。PDは脳の異常により体の動きに障害が現れる病気で、安静時振戦が見られる。また、一定の姿勢を保つ時に出現する姿勢時振戦として本態性振戦、安静時には出現せずに動作を起こす時に生じる企図振戦として小脳遠心系の振戦などを例に挙げ、実際の患者さんの動画を用い説明した。さらに、PDの画像診断にはDAT scan(脳ドーパミントランスポーターシンチ)とMIBG(メタヨードベンジルグアニジン)心筋シンチが有用とし、「98%のPD症例はDAT scan あるいはMIBG心筋シンチが陽性となります」とポイントを示した。

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