徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)9月3日 月曜日 徳洲新聞 NO.1149 三面

内視鏡AI
胃がん見落とし防ぐ
6㎜以上98%精度で発見

画面内に。がんの疑いのある部位が映りこむと四角形の枠線でマークし、がんの確率も表示(写真提供:多田会長) 画面内に。がんの疑いのある部位が映りこむと四角形の枠線でマークし、がんの確率も表示(写真提供:多田会長)

胃がん検診のガイドラインでは、X線検査ではなく内視鏡検査が推奨されている。このため内視鏡専門医がチェックする画像の枚数が増え業務負担が増加、専門医は、がんを見落とす怖さとつねに隣り合わせでいる。

こうした課題を感じていた、ただともひろ胃腸科肛門科の理事長・院長を務める多田智裕AIメディカルサービス代表取締役会長・CEO(最高経営責任者)は、大阪国際がんセンターと共同で、胃がんの原因にもなるピロリ菌胃炎を対象に、AI画像診断支援システムの開発・検証を開始。専門医並みの高精度で診断できるAIの開発に成功し、昨年10月に論文を発表した。

これと並行して、がん研究会有明病院と共同し胃がんに対する同システムの研究・開発にも着手。今年1月には「6㎜以上の胃がんを98%の精度で発見」、「1画像の診断にかかる時間は0.02秒」など研究成果を発表した。

解析の短時間化により内視鏡検査中のリアルタイム診断が可能になり、撮影漏れによる見逃しを防ぐことにも寄与。さらに食道がんや大腸がんへの対応も完了した。同システムの導入はパソコンに内視鏡をつなぐだけで可能。今後、通信回線が5Gに進化すれば、遠隔画像診断も可能になる見とおしだ。

多田会長は「AIは医師の道具。患者さんの状態を見極め最終的に診断するのは医師です」と強調。現在は湘南鎌倉総合病院(神奈川県)、湘南藤沢徳洲会病院(同)、岸和田徳洲会病院(大阪府)と、同システムの共同研究を進めている。

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