2018年(平成30年)8月20日 月曜日 徳洲新聞 NO.1147 二面
きれいな姿勢で猫背を治そう!
パソコンやスマホの普及により、姿勢の悪い人が増えている。山形徳洲会病院の大沼寧・副院長兼整形外科部長は「姿勢の悪さが肩こり、膝痛、頭痛、腰痛を引き起こします。最初に自分の立ち姿をチェックしましょう。壁を背にして立ってみる時、後頭部、肩、お尻、かかとのすべてが壁に付いているのが理想的です」と指摘する。猫背の人は脊椎がC型に曲がっているため、きれいには壁に付かない。
良い姿勢を保つには、まっすぐに前を向き、あごを引いて丹田(たんでん)(臍から下に5㎝、さらにそこから背骨に向かって5㎝の部分)に力を入れたら、お尻をきゅっとすぼめるようにする。歩く時には丹田を前方に移動するように意識しよう。
「もうひとつ大事なことは、座り方です。座っている時の腰への負担は、立っている時の1.4倍にもなってしまいます。姿勢が悪いと、負荷がかかって腰痛を引き起こしやすい。これを防ぐには正しい座り方をしてください。いすに深く腰かけ、腰と太ももの角度を直角に保って、足の裏が床面にぴったりと付くようにしてください」
立つにせよ座るにせよ、同じ姿勢を長時間続けるのは禁物と大沼副院長は訴えている。