徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP 45th

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)8月20日 月曜日 徳洲新聞 NO.1147 一面

多職種が在宅復帰サポート
榛原総合病院
回復期リハビリ病棟を開設

榛原総合病院(静岡県)は回復期リハビリテーション病棟をオープンした。同病棟は、脳血管疾患や大腿骨頸部骨折など急性期治療を終えた患者さんに、ADL(日常生活動作)の向上や在宅復帰を目的に、質の高いリハビリを集中的に実施する病棟をいう。周辺地域に同病棟は少なく、同院が立地する牧之原市と隣接する吉田町では唯一の開設。地域の基幹病院として地域医療に一層貢献していく方針だ。

回復期リハビリ病棟への入棟初日に患者さんの状態をPTと看護師が確認 回復期リハビリ病棟への入棟初日に患者さんの状態をPTと看護師が確認

徳洲会グループで回復期リハビリテーション病棟のある病院

庄内余目病院(山形県)
新庄徳洲会病院(山形県)
古河総合病院(茨城県)
成田富里徳洲会病院(千葉県)
千葉徳洲会病院
鎌ケ谷総合病院(千葉県)
館山病院(千葉県)
湘南厚木病院(神奈川県)
白根徳洲会病院(山梨県)
榛原総合病院(静岡県)
大垣徳洲会病院(岐阜県)
宇治徳洲会病院(京都府)
宇和島徳洲会病院(愛媛県)
出雲徳洲会病院(島根県)
長崎北徳洲会病院
鹿児島徳洲会病院
南部徳洲会病院(沖縄県)

2018年8月現在

榛原病院は回復期リハビリ病棟(35床)を6月1日に開設。これにともない稼働病床数は192床から227床に増加した(許可病床は450床)。医師、看護師、薬剤師、リハビリ専門職である理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、MSW(医療ソーシャルワーカー)など多職種がチーム医療を実践し、患者さんのADLの改善・向上を目指し、在宅復帰・社会復帰をサポートしている。

同院患者支援センターの杉田直祥主任(MSW)は「当地域(牧之原市、吉田町)にはこれまで回復期病院・病棟がありませんでした。このため回復期リハビリを必要とする患者さんは他圏域の病院に転院する必要があり、移動や面会にともなう負担が大きいのが課題でした。そこで、当院はこの地域にとって必要な回復期リハビリ病棟を開設することにしました」と経緯を話す。

開設準備の一環で、すでに同病棟を運用しているグループ病院を見学。カンファレンス(検討会議)に同席するなどし、運営方法や入退院の流れを学んだ。また、近隣の病院や開業医への広報活動を行うとともに、地域の方々に向け説明会も開催するなど準備を重ねてきた。

入院中の診療やリハビリ、ケア、退院後の円滑な在宅移行を進めるうえで欠かせないのがカンファレンスだ。患者さん、家族、医師、リハビリ専門職、看護師、MSWが出席し、入棟時、入棟1週間後、1カ月後(以降は1カ月おき)の各タイミングで開いている。退院が視野に入ってくる入棟1カ月後のカンファレンスの前後には、患者さん宅を訪問、退院後の生活を想定して家屋調査を実施し、改修や福祉用具を提案している。

回復期リハビリ病棟のスタッフ(後列左から3人目が杉田主任、前列左から2人目が落合主任) 回復期リハビリ病棟のスタッフ(後列左から3人目が杉田主任、前列左から2人目が落合主任)

リハビリテーション科の落合薫主任(PT)は「リハビリの基本的な方針は、食事やトイレなど自分でできることは患者さんご自身にやっていただくということです。生活リハビリを実践し自立を促すことで、在宅復帰後、以前に近い生活を始められるようにするためです」と話す。

取材で訪れた日は、入棟時のカンファレンスを行っていた。60歳代男性患者さんで、倒れていたところを家族に発見され救急搬送。脳出血との診断だった。前医で治療後、回復期リハビリを行うために榛原病院に転院してきた。右半身に後遺症の片まひがある。

患者さん(左)と家族(その右2人)を交えて入棟時に行ったカンファレンスの様子 患者さん(左)と家族(その右2人)を交えて入棟時に行ったカンファレンスの様子

リハビリテーション科の澤田幸正科長(医師)をはじめ杉田主任、看護師、PTが参加。車いすに乗った患者さんと付き添いの家族に向け、それぞれの立場から入院中の方針を説明。最後にSTによる嚥下機能の評価を行うことを決め、次回1週間後のカンファレンスの日程を確定し終了した。その後、看護師とPTが患者さんを病室に案内し、ベッドサイドで患者さんの手足の可動域の確認などを行い、翌日からのリハビリに備えた。

杉田主任は「多職種が連携を図り、患者さんやご家族に笑顔と元気を取り戻していただくことで、当院の回復期リハビリ病棟が地域に必要不可欠な存在になれるよう、今後も取り組んでいきたい」と意気込みを語っている。

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