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2018年(平成30年)1月29日 月曜日 徳洲新聞 NO.1118 一面

大竹・湘南鎌倉総合病院副院長
アジア細胞治療学会の学術集会で優秀演題賞

「患者さんのために地道に努力」

賞状を手に笑顔の大竹副院長 賞状を手に笑顔の大竹副院長

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の大竹剛靖・副院長兼腎臓病総合医療センター腎免疫血管内科主任部長は、都内で開かれた第8回アジア細胞治療学会学術集会(ACTO)で優秀演題賞を受賞した。同学会は再生治療や免疫療法など細胞を用いた治療について、アジア全体のレベルアップを目的にアジア各国で開かれる学術集会。

大竹副院長は同会で「急性腎不全モデルのマウスを用いたヒト細胞による治療研究」をテーマに演題を発表。腎臓を虚血状態にしたマウスにヒトの血液からCD34陽性細胞(血管をつくる大本の幹細胞)を含む単核球を分離し、それを体外で培養した後に当該マウスの腎臓に投与する研究を大学病院と連携しながら取り組んでいることを説明するとともに、成果として臓器障害の改善が認められたことを示した。

「以前は投与した細胞が臓器に入り込んで新しい細胞などつくると考えられていましたが、実際は臓器に短期間とどまり、サイトカイン(特殊なタンパク質)など良い物質を放出することで、傷んだ臓器を修復することがわかってきています」と大竹副院長。今回表彰された日本人は2人という快挙に「とても光栄なこと」と笑顔を見せた。今後は改善効果のメカニズムを解明すると同時に、マウスではなくヒトを対象に実施できるように研究を続けていくという。

「患者さん本人の血液で行う治療のため、免疫拒絶のリスクはありません。献血よりも少ない量の採血でできますし、安価で細胞培養が可能な点もメリットになります。実現すれば、透析や腎移植に加え、新たな治療の選択肢になる。困っている多くの患者さんのために、今後も地道に努力を重ねていきます」(大竹副院長)

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