2018年(平成30年)1月29日 月曜日 徳洲新聞 NO.1118 三面
北原・千葉徳洲会病院副院長
ケニアとベトナムでライブ手術
世界脳神経外科連盟の技術援助
ケニアでライブ手術を実施する北原副院長(右から3番目)
ベトナムでのライブ手術は2回目で、現地スタッフとの交流も深まった
千葉徳洲会病院の北原功雄・副院長兼脳脊髄(せきずい)神経外科センター長らはケニアとベトナムで、それぞれライブ手術を実施した。これは世界脳神経外科連盟(WFNS)の開発途上国への技術援助の一環で、今回で5回目。
ケニアでは2演題の講演と、錐体(すいたい)斜台部髄膜腫と三叉(さんさ)神経痛の2症例でライブ手術を実施。2件とも成功裏に終わった。今回もこれまで同様に必要な医療器具を持参したが、現地の病院で他の手術に使用したいとの要請が出て貸すことになり、北原副院長は現地の病院にある医療器具も使用した。
北原副院長は「勝手は違いましたが、現地の環境でも手術できることを見せられたのは良かったと思います。今後は医療器具の寄贈も含め、現地の医療環境の整備が必要なことを痛感しました」と述懐。
ベトナムでのライブ手術は昨年に引き続き2回目。5演題の講演と、聴神経腫瘍のライブ手術を披露した。手術では現地の麻酔科医が麻酔を安定させるために筋弛緩薬を使用してしまい、顔面筋が収縮せず神経モニターが使えないというハプニングが起きた。想定外の事態でも、北原副院長はどのように神経が走行しているか熟知していたため、神経モニターなしで腫瘍を摘出、顔面神経を保存し手術を完遂した。
「手術ごとに注意するポイントは教えればわかることです。これまでの技術援助をとおして、開発途上国はお金や物品だけでなく、教育の援助も求めていることを実感しました。今後も継続していきたいと思います」と北原副院長は意気込みを見せた。