徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)1月22日 月曜日 徳洲新聞 NO.1117 二面

日本神経治療学会
MRgFUS症例
湘南藤沢徳洲会病院3題

第35回日本神経治療学会総会が埼玉県さいたま市で開催された。湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)が一般演題3題を発表、テーマはそれぞれ同院で臨床研究を進めているMRガイド下集束超音波治療(MRgFUS)に関するものだ。これはMRI(磁気共鳴画像診断)でリアルタイムに患部の位置と温度をモニタリングしながら、1024本の超音波を集束して患部を熱凝固させる治療法。

「パーキンソン病の振戦に対しMRgFUSを行うのは日本初」と福武・後期研修医 「パーキンソン病の振戦に対しMRgFUSを行うのは日本初」と福武・後期研修医

伊藤恒・神経内科部長は「MRgFUSによる視床破壊術を行った本態性振戦の10例」と題し発表。全例で振戦の改善を認めたが、1例は3カ月後に再増悪もあった。照射中に浮遊感、頭痛など有害事象を認めた症例もあったが、すべて軽微かつ一過性だった。より長期的な有効性と安全性を検討する必要性を指摘。

福武滋・後期研修医は「MRgFUSによる視床・淡蒼球破壊術を行ったパーキンソン病の5例」をテーマに発表。振戦優位型パーキンソン病(4例)では視床破壊術を、ジスキネジアをともなうパーキンソン病(1例)では淡蒼球(たんそうきゅう)破壊術を、それぞれ実施し全例で改善。治療後に歩行障害と動作緩慢の増悪を認めた症例もあり、治療ターゲット周囲の浮腫の程度が関連した可能性を示唆した。

「TUGを経時的に評価することが大切です」と堀越・理学療法士 「TUGを経時的に評価することが大切です」と堀越・理学療法士

堀越一孝・理学療法士は「パーキンソン病患者に対する視床破壊術前後の運動機能評価」と題し発表。治療後に歩行障害と動作緩慢が生じた振戦優位型パーキンソン病の症例を報告した。TUG(Time Up and Go Test、歩行、立ち上がり、着座、方向転換など複合的な評価)を含む歩行機能評価を治療前から経時的に実施したことにより、医療者側・患者側の双方が治療後の運動機能を具体的に理解することができ、有害事象の早期発見や治療後の薬剤調整に有用であったとまとめた。

今回の発表内容は伊藤部長がすでに『神経治療学』(日本神経治療学会の学会誌)に投稿しており、堀越・理学療法士も投稿の準備を進めている。

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