徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)1月22日 月曜日 徳洲新聞 NO.1117 三面

日本禁煙学会
重症筋無力症で報告
伊藤・湘南藤沢徳洲会病院部長

「バレニクリンによる筋無力症状の悪化は認めませんでした」と伊藤部長 「バレニクリンによる筋無力症状の悪化は認めませんでした」と伊藤部長

日本禁煙学会の禁煙専門医でもある湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)の伊藤恒・神経内科部長は、第11回日本禁煙学会学術総会(京都府)で一般演題を発表した。テーマは「バレニクリンによる禁煙治療を行った重症筋無力症の1例」。

重症筋無力症では易疲労性や日内変動をともなう筋力低下が生じ、眼瞼(がんけん)下垂や複視をともなうことが多い。眼筋だけに筋力低下が生じる症例には薬物治療を、胸腺腫をともなう症例や眼筋以外にも筋力低下が生じる症例には拡大胸腺摘出術をそれぞれ検討する。

今回提示した症例は50歳女性。胸腺腫をともなっていたことから全身麻酔下に胸腔鏡(きょうくうきょう)下拡大胸腺摘出術を施行、同時に禁煙の意思を示したためバレニクリンによる禁煙治療を開始した。胸腺摘出術後に筋無力症状は消失。バレニクリンによる有害事象を認めることなく、12週間の禁煙治療によって禁煙を達成した。

伊藤部長は「禁煙治療にはニコチン製剤とバレニクリンを用いますが、重症筋無力症はニコチン製剤が筋無力症状を悪化させたという報告があります。一方、バレニクリンによる禁煙治療を行った重症筋無力症の報告は国内外ともになく、臨床的・電気生理学的に慎重に経過を観察しました」と結んだ。なお、発表の内容は日本禁煙学会雑誌に症例報告として投稿、採択されており、WEB上で公開。

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