徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2017年(平成29年)8月14日 月曜日 徳洲新聞 NO.1095 二面

名古屋徳洲会総合病院
脳動脈瘤外来を開設
4月から常勤医2人体制

名古屋徳洲会総合病院は6月に脳動脈瘤(りゅう)外来を開設した。未破裂脳動脈瘤の患者さんを長期的にフォローするのが目的。同患者さんを脳神経外科外来からスライドし、待ち時間短縮を図るのも狙いだ。

脳神経外科は(左から)天野部長、雪上医師の常勤医2人体制 脳神経外科は(左から)天野部長、雪上医師の常勤医2人体制

脳動脈瘤とは脳の血管にこぶができる病気。小さければ無症状だが、大きくなり破裂すると、くも膜下出血になり、死亡ないしは重い後遺症が残る危険性がある。破裂を予防するためには、クリッピング術(動脈瘤をクリップではさむ手術)などが必要。部位にもよるが動脈瘤が5㎜前後の大きさになったら手術適応になり、それまでは定期的、長期的なフォローが必要になる。

「破裂するのは全体の1~2%と言われており、かつ手術は開頭による侵襲性の高いものになります。患者さんの不安を受け止め、動脈瘤の破裂を未然に防ぐためにも専門外来で丁寧に診ていく必要があると考えました」と、脳動脈瘤外来を担当する天野貴之・脳神経外科部長は開設理由を説明する。

同外来は月2回、第2、4水曜日に予約制で実施。これまで脳神経外科外来でフォローしていた未破裂脳動脈瘤の患者さんをスライドすることで、脳神経外科外来の充実と待ち時間短縮を図ることもできる。また、脳動脈瘤外来は同院の人間ドックで脳動脈瘤が見つかった患者さんだけでなく、積極的に紹介患者さんを増やしていく考え。このため天野部長自ら近隣の医療機関を訪れ、外来開設の説明を行っている。

脳動脈瘤外来では未破裂動脈瘤患者さんを長期的にフォロー 脳動脈瘤外来では未破裂動脈瘤患者さんを長期的にフォロー

同外来開設は脳神経外科に4月から雪上直人医師が入職し、常勤医2人体制になったことで実現。これまでは天野部長1人で年間約150例の手術に加え、病棟管理も行っていたため、外来をさらに充実させるのは厳しかった。常勤医2人体制になったことで、緊急手術への対応もしやすくなり、地域の方々のために外来を充実させるという天野部長のかねてからの目標を果たすことができた。

今後は、これまでできなかった地域の方々への医療講演にも力を入れていく予定。脳動脈瘤に限らず日々進歩している脳神経外科分野の現状を伝え、何か症状があったらすぐに受診してもらうよう啓発活動は重要だ。

さらに、手術の技術向上も欠かせない。天野部長は「未破裂脳動脈瘤のクリッピング術は元気な人に行う手術。ですから、少しの失敗も許されません」と身を引き締め、「当院ではクリッピング術症例数のギネス記録保持者である総合新川橋病院副院長の佐野公俊先生と一緒に手術を行っています。この環境で、自分の腕も磨いていきたいと思います」と意欲的だ。

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