徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

直言

Chokugen

池原 康一(いけはらやすかず)(石垣島徳洲会病院院長)

直言 生命いのちだけは平等だ~

池原 康一(いけはらやすかず)

石垣島徳洲会病院院長

2017年(平成29年)8月14日 月曜日 徳洲新聞 NO.1095

徳洲会には夢と希望とロマンがある
郷里の沖縄に医療で恩返しをしたい
「変わる組織・順応する組織」に成長へ

私は2016年10月に石垣島徳洲会病院(沖縄県)の院長に就任しました。1995年4月に研修医として茅ヶ崎徳洲会総合病院(現・湘南藤沢徳洲会病院、神奈川県)に入職し、湘南外科グループ(SSA)で外科研修、その後、2001年6月より中部徳洲会病院(沖縄県)で外科医として勤めてきました。

そして院長に就任。当初、大変な仕事を押し付けられたという気持ちでしたが、この職をとおして多くのものを得ることができました。広い視野、謙虚な気持ち、感謝する心、困難を受け入れる平穏な姿勢、変化に挑戦し続ける努力などです。

あらためて、私を支えてくださる多くの方々がいることに気付かされました。院長職に就かなければ、私の人生は何と平凡で感謝の少ないものであったか。先日の鈴木隆夫・徳洲会理事長の「直言」のなかで、徳洲会は挑戦者の集まりであると書かれていました。私自身は挑戦者ではありませんが、多くのチャンスをいただきました。「院長」というチャレンジにも感謝です。

患者さん中心の医療を実行 組織をとおして社会に貢献

ある時、後輩から「仕事へのモチベーションは夢、時間または経済のどれかが満たされなければ継続できない」と教えられました。その時、私が徳洲会グループにいる理由がはっきりと「夢」であると自覚しました。徳洲会には夢と希望とロマンがあります。理念である「生命だけは平等」をひたすら追い続ける―― これこそがロマンです。

私が医師を志したきっかけは小さい頃、母に「人の役に立つ人間になりなさい」と言われたことです。その時、「医療人」になることを意識しました。少しでも人の役に立つ人間になりたいという気持ちは持続しており、私の働くモチベーションとなっています。徳洲会はまさに患者さん中心の医療を実行できる組織であると確信し、組織をとおして社会の役に立っていると感じています。また、私を育ててくれた出身地である沖縄県に、少しでも恩返しをしたいと思い約15年、中部徳洲会病院で働けたことにも感謝しています。

一方、私は前々から途上国など医療過疎地域のことが気がかりでした。自ら途上国に行く勇気がない私は、NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)に参加し、わずかではありますが直接、途上国の被災地で医療に携われました。徳洲会が途上国を医療面から応援していることも、この組織に属する私の誇りです。

先日、ある学会でシンポジストの先生にラインホルド・ニーバー牧師の祈りを教わりました。「変えられないものを受け入れる心の平安、変えられるものを変える勇気、その両者を見分ける知恵をください」。神学者による祈りですが、私たちの日常生活にも応用できる言葉です。

石垣島は青い空、青い海、そして緑に囲まれたリゾート地です。そこに当院が開院して13年が過ぎました。しかし、この地域で当院がどんな病院であるのか、いまだ十分に認知されていません。病院のすべてが南の島特有の緩やかな時の流れのなかで、日々何となく流されている印象があります。昨日、今日、明日と当たり前のように変化のない日々が繰り返されています。これではいけません。徳洲会は挑戦者です。いつも最良のものを求めて変化・成長しなければなりません。当院は変わる必要があり、変わる勇気が必要です。

職員たちの意識が少しずつ着実に変わろうとしている

当院は患者さんにとって、地域にとって、必要とされる病院へと変わらなければなりません。そのためには職員一人ひとりが、徳洲会グループの理念を自分自身の働く原動力として受け入れ、何をすべきかを考え、実行する必要があります。成長しない組織は社会から必要とされません。

今、当院は少しずつではありますが、着実に変わりつつあります。職員の意識、心構えが変化しています。目付きが変わってきました。これから当院は「変わる組織・順応する組織」へと成長したいと思います。そして変化し続ける社会へ柔軟に適応し、より良い医療サービスを提供したい。その結果として経営状況が改善され、国内外の医療過疎地を応援できる病院に成長したい。安富祖久明・徳洲会副理事長に「良い医療を提供できれば経営も良くなる」と教えていただきました。近道はありませんが、愚直に良い医療を求め、歩み続けたい。当院はまだ多くの応援を必要としております。皆で頑張りましょう。

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