2015年(平成27年)12月7日 月曜日 徳洲新聞 NO.1009 三面
海外医療産業を紹介
ボストン コンサルティング
バリュー・ベース・ヘルスケアの考え方を紹介する植草ディレクター
ボストン コンサルティング グループの植草徹也シニア・パートナー&マネージング・ディレクターは、国内医療の先行きの参考に、海外の医療産業事例を紹介した。
先進国では軒並み医療費が増大しており、その抑制が大きな課題。解決策のひとつとして〝バリュー・ベース・ヘルスケア〟を示した。これはアウトカム(治療成績)とコストのバランスを考え、医療に無尽蔵に資金をつぎ込むのではなく、コストパフォーマンスも考慮するという考え方。
スウェーデンや米国の事例を引き合いに、実践には①アウトカムの可視化と、IT技術を利用した患者さん情報の共有、②医療機関の機能分化と、医療資源や患者さんの集約化、③診療機能と保険者機能を統合した新しい事業体の確立――の3点が必要と持論を展開。