徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP 45th

病気の治療

medical treatment

整形外科の病気:膝靱帯損傷

膝関節にかかる外力で靭帯が損傷

膝関節を安定化させる靱帯として、内側には内側側副靱帯、外側には外側側副靱帯、膝関節脛骨の前方から大腿骨側に向かう前十字靱帯、脛骨の後方から大腿骨側に向かう後十字靱帯があります。膝靭帯損傷は、これらの靱帯が膝関節にかかる外力によって損傷し、症状を呈してくる疾患です。受ける外力が大きくなると単独の靱帯損傷ではなく、複数の靱帯に損傷をきたしてくることもあります。

スポーツ時や交通事故、転落などでも受傷

主にラグビー、柔道など人と接触する機会が多いスポーツによる受傷だけでなく、バスケットボールやバレーボールなど急激な体位変換動作やジャンプの着地動作等によっても受傷することが多いようです。自転車やバイクなどの交通事故、転落などでも受傷します。膝への外力の加わり方によって種々の靱帯の損傷をきたします。
受傷すぐの時期は、膝関節部の疼痛、腫脹、圧痛等があります。急性期を越えると腫脹は軽減してきますが、膝崩れや膝の不安定感が現れてきます。

MRIによる画像診断の診断率が高い

医師による病歴聴取や局所の診察でどの靱帯が痛んでいるか推察されます。徒手的に膝関節にストレスをかけてレントゲンを撮影するストレス撮影によっても診断することはできますが、MRIによる画像診断の診断率が高く、多くの施設で用いられています。

どの靭帯が損傷したかで保存的治療か手術を選択

治療方法は、保存的治療と手術療法の2つです。

保存的治療
内側側副靱帯、後十字靱帯は、膝装具やギプス固定による治療で日常生活動作やスポーツ活動に支障をきたすことが少ないことから主に保存的治療が行われています。
手術療法
前十字靱帯は、高いレベルのスポーツ活動を行うのか、また年齢や職業など社会的背景をふまえて手術療法を考慮しています。手術療法では一般に関節鏡を用いた手術による自分の腱組織を用いた靱帯再建術が行われています。後十字靱帯は保存的治療で日常生活動作や運動に支障をきたすことが少ないようですが、症状が残存する場合は靱帯再建術が検討されます。

なお、複数の靱帯の損傷がある場合、新鮮損傷では保存的、手術療法と議論されています。受傷から時間が経過して、不安定性が残っているようであれば手術療法が選択されます。
術後のリハビリテーションは施設によって異なりますが、3~6カ月ほどのリハビリテーションで膝の可動域がアップし、筋力も増強してくればスポーツ活動へ復帰することとなります。


図1

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