徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP 45th

病気の治療

medical treatment

整形外科の病気:大腿骨頭壊死症

骨組織の一部が壊死(血液が流れない)

大腿骨頭壊死症は、大腿骨頭の一部に血が流れなくなり、骨壊死が生じる病気です。血が通わなくなって一部の骨組織が死んだ状態ですが、脚や股関節が腐るわけではありません。20~40歳代の比較的若い人に発症することが多く、両側例も多いとされます。原則的に、壊死部位が拡大することはないとされています。

痛みを感じないことも

骨壊死が生じただけでは痛みは出ず、骨壊死になった部分が圧潰して痛みが生じます。しかし、骨壊死があっても、壊死の範囲が小さい場合などでは生涯にわたり痛みをきたさないこともあります

ステロイドやアルコールが関与

特発性大腿骨頭壊死症は、現在でもはっきりとした原因がわかっていませんが、ステロイド使用歴、アルコール多飲歴は壊死の発生に関与します。明らかな危険因子のない狭義の特発性大腿骨頭壊死も存在します。股関節周囲の骨折後、ダイビング等に関連した塞栓症で発症することもあります。

関節変形に進むと疼痛が増す

放置しておくと骨頭壊死を生じて、数カ月から数年経って骨頭圧潰したときに疼痛が生じます。早期には荷重時痛が特徴的とされますが、数週間で軽快する場合もあります。しかし、さらなる骨頭圧潰で疼痛が再度出現することがあり、骨頭圧潰に伴って関節変形が進行すると、運動時の引っかかりや疼痛が増えていきます。長期的には軟骨の損傷が生じて、変形性関節症に進展します。

発症早期などで保存的治療も検討

診察では、症状や既往歴などの問診とともに、レントゲン、MRI、骨シンチ検査などの画像検査によって大腿骨頭壊死の診断と壊死部位の範囲確定を行い、以後の治療方法を決定します。
治療方法は、骨頭壊死の範囲と圧潰の状態、疼痛の状態に応じてされます。発症早期や、壊死範囲が狭い場合は、鎮痛剤や杖などを使用することで保存的治療が選択されることもあります。壊死範囲が広く、骨頭圧潰・疼痛が著しい場合は手術が検討されます。

壊死範囲によって手術方法を選択

自分の大腿骨頭を温存する方法として、壊死範囲が狭い場合は血管付き骨移植術が行われることがあります。壊死範囲がやや広い場合は、壊死していない健常部を荷重部に移動させる骨切り術が選択されることもありますが、手技的にやや難しいことと、術後のリハビリを慎重に行う必要があります。
壊死範囲が広い場合、関節症変化が進行している場合は、人工関節置換術などが選択されます。

適切に治療すれば痛みなく生活できる

大腿骨頭壊死症になって痛みが出現した場合でも、適切な治療を受けることで痛みのない生活を送ることができますので、病院に受診し適切な診断を受ける必要があります。また、特発性大腿骨頭壊死は厚生労働省の特定疾患に指定されており、医療費補助の対象となるため、病院受診をして手続き方法を相談してください。

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