2021年(令和3年)4月12日 月曜日 徳洲新聞 NO.1282 三面
福岡病院
超低出生体重児の成長に笑顔
「Nっ子ネットワーク」オンラインサロン参加
周産期センターのカンファレンス室から参加
福岡徳洲会病院は地元で活動する「Nっ子ネットワーク カンガルーの親子」主催のオンラインサロンに参加した。同組織は早産や病気などでNICU(新生児集中治療室)に入院したことがある、あるいは入院中の子どもとその家族をサポートするNPO法人。従来は同院が場所を提供し、2カ月に1回、集合参加型でサロンを実施していたが、コロナ禍のため開催を見送っていた。同院からは周産期センターのスタッフが参加した。
今回のメインスピーカーは同院で出産したお母さん。妊娠22週で出産し、赤ちゃんは体重500gの超低出生体重児だったが、現在、中学生になり無事に成長していることを報告した。出産当時から振り返っていくなかで、うれしかったエピソードのひとつに、NICUで過ごすわが子の成長を看護師が一緒に喜んでくれたことを挙げた。
終了後、瀬上希代子・看護部長は「周産期のスタッフは出産後の経過を見るとしても、多くが3歳までで、その後を知る機会はあまりありません。自分たちがかかわった赤ちゃんの成長を知ることは、モチベーションアップにもなっています」と強調。今後も地域貢献の一環として同ネットワークと連携していく意向だ。